2015年5月19日火曜日

結婚式と、誕生日と、家族の物語。

36歳になりました。

父が36歳のとき私は5歳だったわけで、そう考えるとなんだか感慨深いです。とっくに物心ついてる年齢ですよね。まあ、私には私の人生しか歩めないわけで、これでよいのですが。

先日後輩の結婚式に参列して、披露宴ではスピーチまで担当して(実は私が2人のキューピッド役だったのだ。ちょっとした自慢!)、さらに今日誕生日を迎えて、いまぼーっと考えているのは家族のこと。

私は自分がつくる家族のイメージを、ずっと持てないできました。もちろん、家族なんて、あらかじめ具体的なイメージを抱いて、準備してつくるものではないと思うのですが、私にとって「家族」とはどこか否定的なものでした。「幸せな家族」なんていうものは都市伝説級のもので、自分にとってはどこか遠くにある無縁のものだし、そもそも自分のような人間が「家族なるもの」と関わると、私は人を不幸にしてしまうというような、奇妙な思い込みが私の中にありました。

一方で、後輩は立派でした。人様の結婚式の内容を書くなんて、そんな無粋なことはもちろんしませんが、私自身が感じたことを書くと、後輩はこれまでの人生という物語をとらえ直し、これからの物語に向けて位置づけ直すという、とても大きな仕事をやり遂げていました。私にとってそれはとてつもなくすごいことのように感じます。

そんな式に参列して、さらに36歳という、いよいよ30代後半まっさかりに突入して、いま私がしなければならないのは、自分のこれまでの「家族の物語」をとらえ直し、今後に向けて再構成することなんだろうなあなどと、いま、しんみりとぼんやりと考えています。

いくつになっても相変わらずこういうことをくよくよと考えるやつですが、今後ともよろしくお願いします。