2014年12月31日水曜日

2014年を振り返ってみる(3) 振り返りのまとめ

最後に,今年の振り返りのまとめ。

今年はいろんなことを考えましたし,いろんな仕事をしました。今年の抱負は「おもしろく生きる」だったのですが,仕事もプライベートもどちらもそこそこおもしろく生きられたように思います。今年後半は若干忙しすぎでしたけど。

この抱負を掲げたせいかどうかはよくわからないんだけど,最近気がついたのは,自分が怒りの感情を出せるようになってきていることです。「おもしろく生きる」ためには譲っちゃダメなことがいろいろあるんですな。怒りの感情をきちんと伝えたほうが,その場はしんどくても後々よいことがたくさんあるということが,いまさらながらわかってきました。といっても,まだまだ苦手なんですけどね。

私って,思った以上に頑固だったんだなというのがとても新鮮でした。自分はポリシーのない,ふにゃふにゃした人間であるような気がしていたのですが,そうでもなかったんですねえ。自分で自分にびっくりです。

さてさて,来年はどんな1年になるでしょうか。来年頭にはちょっとした大きな出来事があります。そんな中でも相変わらず,流されることなく,かといって流れに逆らうことなく流れるように自然に,かといって自分の手でしっかり舵を切りながら,生きていきたいと思います。

というわけで,今年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2014年を振り返ってみる(2) 今年の業績

今年のまとめ第2弾。今年の業績を振り返ってみます。

著書

  1. 小杉考司・清水裕士(編著)M-plusとRによる構造方程式モデリング入門 北大路書房
    • 押江隆(2014)パス解析 pp.46-60.
  2. 田邊敏明・大石英史・沖林洋平・小野史典・押江隆(著)明日から教壇に立つ人のための教育心理・教育相談 北大路書房
    • 押江隆(2014)教育相談と臨床心理学 pp.135-154.
    • 押江隆(2014)教育相談と地域臨床 pp.155-167.
1.の統計の本を書けたのは,本当にありがたいことでした。いい勉強になりましたねー。2.は教科書ですけど,地域臨床の章が個人的にはお気に入りです。自分が地域でいろいろやってきたことを,教科書に載せられたわけですからね。って私だけの手柄ではないのですけども。

論文

  1. 押江隆(2014)コミュニティとともに生きていくということ 人間性心理学研究, 31(2), 151-152.
  2. 押江隆(2014)問題意識性とフォーカシング的態度,自己実現との関連の検討 心理臨床学研究, 32(4), 483-490.
1.は学会のシンポジウムの報告,2.は研究論文ですね。2.がacceptされたときは思わず声が出るほど嬉しかったです。研究してからずいぶん時間が経ってしまいました。来年頭にもう1本査読つきの論文が出ます。こちらも嬉しいですね。

院生時代の貯金を使い果たして,若干の方向喪失感があると以前書きましたが,少しずつ見えつつあります。まあ,これまでアウトプットばかりでしたし,しばらくは焦らずにインプットをしていきますかね。いまはひたすら本を読みたいです。

学会

口頭発表・ポスター発表

  1. 押江隆・大塚聡介(2014)「体験過程流箱庭療法」開発の試み 日本心理臨床学会第33回秋季大会(ポスター発表)
  2. 押江隆・足立芙美・三浦啓子・水戸部準(2014)コミュニティプレイセラピー 日本人間性心理学会第33回大会(口頭発表)

座長

  1. 高原晋一(2014)多職種の協働による学校支援の試み──「なごや子ども応援委員会」の概要と活動の見通し 日本人間性心理学会第33回大会(口頭発表)

シンポジウム・自主企画等

  1. 岡村心平(企画/話題提供)・前出経弥(企画/話題提供)・押江隆(指定討論)・押岡大覚(指定討論)(2014)「にほんごフォーカシング」から「にほんのフォーカシング」について考える 日本人間性心理学会第33回大会(自主企画)
日本人間性心理学会第33回大会がちょう忙しかったですね……。

座長を初めて務めさせていただいて,とても緊張しました。発表者より緊張していたかもしれません。座長の控室でお弁当をいただきましたけど,周りは偉い先生方ばかりで,畏れ多いと同時に,こうやって大人になっていくのだなあと思いました。

講演会・研修会等

  1. 「グループ臨床を学ぶ──パーソン・センタード・アプローチの立場から」講師(第24回やまぐちハートフォーラム2014 明日へのバトン~やるなら今でしょ!~分科会3(心理技法)(山口県精神保健福祉協会))2014年2月2日
  2. 「相談支援者を元気にする! 新しい事例検討法『PCAGIP法』入門」講師(平成25年度相談支援者技術研修)2014年2月22日
  3. 「支えあいのコミュニティを目指して──子どものフリースペースから学んだこと」講師(NPO法人おひさま生活塾)2014年3月8日
  4. 「グループ・アプローチと地域臨床」講師(ファシリテーション研究会)2014年3月16日
  5. 「2013年度グループ・ファシリテーション研修会」講師(山口少年友の会)2013年11月11日・12月2日・1月14日、2014年3月25日
  6. 「生活相談員研修会(テーマ:共感をめぐる冒険)」講師(山口県警察本部)2014年7月1日
  7. 「明日から教壇に立つ人のためのメンタルヘルス講座」スーパーバイザー(小野史典氏と共同,講師:加藤寛子・水戸部準・大濱知佳・大塚聡介・大津久美・上田佳苗・大山薫・堺屋悠紀)2014年7月25日
  8. 「ADR研究会」講師(山口市大殿地域交流センター)2014年10月25日
  9. つなげる”と“つながる”──子どものフリースペースをめぐって」講師(NPO法人おひさま生活塾)2014年11月22日
  10. 「ゆるやかにつながる社会──子どものフリースペースをめぐって」講師(2014年度関西大学大学院院生合同学術研究大会心理学研究科院生協議会主催講演会)2014年12月6日
今年だけで10本講演会だとか研修会をやってたんですな。自分でもびっくりです。そりゃ忙しいはずだわ……。でも,ありがたいことですねー。

8.の「ADR研究会」は挑戦したことのない司法臨床に関わるお仕事でしたし,9.や10.の講演会は自分の中にあった新しい考え方を言葉にするいい機会になりました。新しい分野に挑戦できるのは,とても刺激的ですね。

さてさて,今年もよく働きました。今年の抱負は「おもしろく生きる」だったわけですが,少なくとも仕事の面ではかなりおもしろくやれたのではないでしょうか。今年の後半が若干忙しすぎたような気もしますが。

2014年を振り返ってみる(1) 2014年ページビューランキング

大晦日ですね。つい最近「2013年を振り返る」記事を書いたような気がするのですが,月日が経つのは早いものです。

このブログを立ち上げて1年とちょっとが経過しました。三日坊主になると思いきや,結構な数の記事がたまってきましたし,今年のページビューランキングをまとめてみます。

5位. 明日から教壇に立つ人のためのメンタルヘルス講座

7月に実施したメンタルヘルス講座の記事ですね。明日から教壇に立つ人も,すでに立っている人も,特に立たない人も,いろいろな方に参加していただきました。この講座は学校教育実践研究という大学院の授業の一環で実施したんですけど,院生さんたちがいい仕事をしてくれて,反省点もあるもののなかなかよい講座になったのではないでしょうか。参加者の方からありがたいフィードバックもありました。

院生さんからこの講座を実施した経験が役に立ったという声があり,嬉しいことです。こういう声が聞こえるような授業をやっていきたいですね。

4位. 教えられることと,教えられないこと

この記事は書かないではいられなかったですね……。

社会学部→社会学研究科→心理学研究科と渡り歩いてきて,いま教育学部にいるわけですが,教育万能論みたいな声を時折耳にするのが私にとっては大きなカルチャーショックでした。

「『命を大切にする教育』をするな」ということが言いたいわけではないですよ。殺人事件の原因が教育だと言わんばかりの言説はどうなのよ,という話です。

3位. 「叱ってくれる人」を大切にしましょう

この記事に解説を加えるのは野暮なのでやめますけど,この仕事をしていて一番怖いのは「叱ってくれる人」が本当にいなくなっていくことだなーとよく感じます。

2位. 大学院は研究をするところです

「研究」という言葉で言い表そうとする意味って,人によってずいぶん違うようなのでなんとも言えないですけど,大学院に進学を希望される方には開拓者精神というか,自分たち一人ひとりがディベロッパーであることを自負していただきたいというのがこの記事で言いたかったことです。

ディベロッパーなんですから,なんでも教えてもらえるわけじゃないですよ。自分で切り拓いていなないとだめです。って完全に老害の発言ですな。まあ,老害であるのもひとつの仕事なんでしょう。私って,案外頑固なんですよねえ。最近知りましたけど。

1位. 松屋と,すき家と,それからたかし。みんなちがってみんないい。

なんでこれが1位やねん。全然関係ないですけど,金子みすゞ記念館はとてもいいところでしたね。オチがついたところでランキング終わり。

2014年12月25日木曜日

松屋と,すき家と,それからたかし。みんなちがってみんないい。

この記事は松屋 Advent Calendar 2014の25日目の記事です。昨日は松屋仮面V3ことおかのさんの「変わった松屋とか OpenStreetMatsuya とか」でした。

松屋との出会い

松屋とは何でしょうか。 おわたんさんWikipediaの記事を引用しながら「牛めし,カレー,定食を販売」する飲食店と述べています。catさんは「松屋は、"早い・安い・旨い"を兼ね備えたファストフード店としては申し分ない食事をとらせてくれる場所」と述べています。確かにそのとおりですし,何の異論もありません。

しかし,もっと大切なことがあります。それはその組織の理念であり,ミッションです。

たとえばMozilla「インターネット上のオープン性と革新、機会を促進すること」をミッションとして掲げ,FirefoxやThunderbird,最近ではFirefox OSといったソフトウェアを開発しています。Mozillaにとって重要なのは,このミッション達成に向けて活動することであり,Firefoxなどの開発はその手段に過ぎません。

松屋も同様です。牛めしの販売は手段に過ぎません。NPOと私企業の違いはあれど,その組織が何を目指しているかにこそ注目するべきなのです。

私が松屋の理念の一端に触れたのは,大学院生の頃,松屋関大前店でのことでした(松屋フーズのWebページより画像を引用しています)。


「身体がよろこぶ自然味を」。そして「Everyday牛めし」──。この言葉に触れて以来,「毎日牛めしが本当に実現可能なのか,試してみよう!」と考えるようになっていきました。初めてTwitterに「松屋なう」とツイートしたのが2010年3月のこと。
それは,博士課程の2年生を終えようとしていた頃のことでした。

あなたの食卓になりたい

その後半年以上が経過し,毎日のように松屋で牛めしを食べ続けた結果,2010年10月5日ついに #matsuyanow タグが誕生します。このタグが誕生するまでにも,いろんなことがありました。



こんなやりとりもありました。当時貧乏だった私にとって,250円(当時の価格)でお腹いっぱい食べられる松屋の牛めしは本当にありがたい存在だったのです。まさに松屋は私にとっての食卓でした。

その後,#matsuyanow タグはTwitter中を駆け巡り,いまではハッシュタグクラウドに載りTogetterにまとめられ,こうしてAdvent Calendarとして特集されるまでになりました。そう,ついに松屋は私にとっての食卓だけでなく,あなたの食卓になったのです。

松屋仮面の誕生

2010年12月,松屋に通いつめた私は,あるキャラクターを思いつきます。
これが松屋仮面の誕生の瞬間です。

ふと冷静になってこんなことをツイートしていますがもうあとのまつり。

松屋仮面というキャラクターはインターネット上を駆け巡り,多数のコラ画像が出現,ついには追随する方まで現れました。ちなみに松屋仮面の誕生日は2010年12月6日。もう4歳になります。どうでもいいですね。

松屋仮面のその後

そんな私もいまではフルタイムの仕事に就き,近くに松屋がない職場に身を置くことになり,松屋に行く回数は激減しました。いまでは吉野家にだってすき家にだってなか卯にだって行きます。というか,いま食べている昼食は,360円の職員弁当です。

でも,時々思い出すのです。松屋に通いつめていたあの時を。昼食に250円くらいしか出せなかったあの頃を。疲れきって牛めし以外に食べるものを思いつかなかった,なんとか楽しくやりながらも将来に対するうっすらとした不安におおわれ続けていたあの日々を。もしあの頃の自分に会えるのなら,「大丈夫だよ,やっていけるよ」と伝えてあげたいと思います。

松屋仮面最後のお願い

いい話で締めようとしたところでお願い。私が言うのもなんですが,私に追随している方に再度お伝えします。毎日松屋に行くのはやめてください。牛めしEverydayはとっても経済的ですが,とっても不健康的です。私は就職直後の健康診断の際,血液検査に引っかかりました。いくら松屋が素敵な食卓でも,身体を壊しては何の意味もありません。

適度な牛めし生活で,よき松屋ライフを!

2014年12月9日火曜日

Drawでかんたん! チラシ作り #liboadvent2014


この記事は LibreOffice Advent Calendar 2014 の8日目の記事です。

LibreOfficeはワープロ,表計算,プレゼンテーションなどの様々なソフトウェアを含んでいますが,案外知られていないのが図形描画,すなわちDrawだと思います。私は地域でさまざまな活動をしている関係で,数多くのチラシを作成してきましたが,Drawはチラシ作りに使える,とても強力なソフトウェアです。この記事ではDrawの便利なポイントをいくつか挙げていきたいと思います。

Drawはここがスゴい!(1) 狙った位置に画像が入る!

チラシ作りには多くの方がマイクロソフトのWordを使っていると思います。Wordでチラシづくりをすると,画像が狙った位置に入らないなどの苦労が絶えません。それもそのはず,Wordはワープロソフトであり,文書を作成するための道具であって,チラシを作るためのツールではないのです。

Drawは名前通りドロー系のソフトですから,好きなところに画像を貼ることができます。方法は,エクスプローラーなどのファイラーから画像ファイルを任意の場所にドラッグ・アンド・ドロップするだけです。マウスでの画像の移動も簡単です。

Wordでのチラシ作りで苦労している方は,ぜひ一度LibreOffice Drawを試してみてください!

Drawはここがスゴい!(2) 印刷結果が画面と同じ!

私が以前会社に勤めていた頃,会社の先輩はExcelで見事にチラシを作っており,そのデータはあらゆる支社で引っ張りだこでした。ExcelではWYSIWYG(What You See Is What You Get)な結果が得られず,画面上の表示と印刷結果がずれる,なんてこともよくありましたが,画面表示と印刷結果とのズレをあらかじめ予測して画像や文字列を配置するなど,もはや職人芸の域に達していました。いわゆるネ申Excelというやつですね。

そもそも,Excelは表計算ソフトなのです。計算をするソフトでチラシを作っている時点でおかしいのです。職人芸を発揮しなくても,Drawでは画面で表示されているものが素直に印刷されます。

Excelでのチラシ作りで職人芸を発揮している方は,ぜひ一度LibreOffice Drawでその技を活かしてみてください。印刷プレビューを確認しなくて済む分,はるかに効率的に作業ができますよ!

Drawはここがスゴい!(3) 操作が簡単! サイドバー!

「Drawって使ったことないし操作が難しいんじゃない?」って思ってるそこのあなた。WordやPowerPointを使ったことがあるなら,すぐに使いこなせるようになりますよ!

チラシ作りで多用するのは画像や文字列などのオブジェクトを重ねる作業でしょうか。ここでちょっとした小技を紹介。画像を選択した状態でキーボードの[Ctrl]+[+]を押すと前面に,[Ctrl]+[-]を押すと背面に動かすことができますよ。

選択状態で[Ctrl]+[-]を押すと……

連絡先が後ろに移動した! 前面に動かすには[Ctrl]+[+]
また,Drawにはサイドバーがあります。たとえばオブジェクトを透過させて背景を表示させるのは私が多用するテクニックですが,右のサイドバーからとても手軽に設定することができます。[範囲]-[塗りつぶし]の[透過性]を[同じ色調]などにします。

オブジェクトを選択した状態でのサイドバー。[透過性]が設定できる
冒頭のチラシ,一部のオブジェクトの[透過性]を[なし]にしてみました。このあたりは好みの問題ですね
最後に,私がDrawで作成してきたチラシをいくつかご紹介して,終わりにしたいと思います。この記事を読んで,少しでも興味を持ったら,ぜひLibreOffice Drawを使ってみてください!

HOTちゃぶのチラシ。イラストは後輩や学生さんの力作です(コーヒーカップ以外)
かすたネットのチラシ。太陽・月・星はDrawの「記号シェイプ」等で作っています
かすたネットのきょうだい分,ほたるネットのチラシ。象さんは友人の力作だぞう
背景の写真は私の母が撮影したものです。講演会もよろしくお願いします(宣伝)

2014年12月4日木曜日

問題意識性とフォーカシング的態度,自己実現との関連の検討

"押江隆(2014): 問題意識性とフォーカシング的態度,自己実現との関連の検討, 心理臨床学研究, 32(4), 483-490."

このネタで学会発表したのが2009年ですから,論文が出るまで5年くらいかかっちゃいましたね……。つい先日,もう1本別の論文もacceptされて(めでたい!),院生時代の貯金がついに尽きてしまいました。さーて,次はどこにいきますかねー? 若干の方向喪失感はあるものの,ゆっくり考えてみたいと思います。

あ,これがSPSSを使った最後の研究になると思います。もうRで十分ですしねえ。

2014年11月16日日曜日

うぶんちゅ! まがじん ざっぱ〜ん♪ vol.2

うぶんちゅ! まがじん ざっぱ〜ん♪ vol.2

今号もゲストページをちょろっとだけ書きました。研究室ではUbuntuがメイン環境なのですが、普段の業務でUbuntuをどのように使っているかをごく簡単に書いています。もしこれがWindowsだったら作業効率が2割くらい落ちているように思います。Ubuntuのデスクトップ環境最高ですね。

また前号に引き続き、Ubuntu道場(みちば)にも出演しています。松屋仮面、いったい何者なんだ……? その他のどの記事も読み応え満点です。

このボリュームで700円はちょう安い。ひとつご贔屓に。ちなみにAmazonギフト券でも買えるようになったとのことです。

2014年11月1日土曜日

ちびファイ3 MZK-DP150N


出張先のホテルに有線LANしかなかった場合に備えて、また学内の某教室のネット環境を無線化するために買いました。学内で使う際はそのままではうまく動作しませんでした。調べてみると、DNSサーバーが8.8.8.8(Google Public DNS)に決め打ちになっていてちびふぁい3側では変えられなかったのが原因でした。

本学で使うときは、Windowsの場合
  • [コントロールパネル]-[ネットワークとインターネット]-[ネットワークと共有センター]-[Wi-Fi (planex-*)]-[プロパティ]-[IPv4のプロパティ]-[次のDNSサーバーのアドレスを使う] に適切な値を入力
  • プロクシを適切に設定
の2点の設定が必要です。同じ問題で困っている人がいらっしゃいましたら参考になさってください。ってそんな人いるのか?

A-DATA ASP600S3-128GM-C-7MM ADATA 2.5"SSD


Let's note CF-S8に搭載していたハードディスクがお亡くなりになったので、このSSDに換装しました。めちゃめちゃ換装しやすかったです。よい機種だ。Core 2 Duoなマシンですけど、SSDにしたらまだまだ戦えますねー。

リカバリーディスクでさくっと再インストールして、印刷環境を再々構築しました。ひっかかったのはGhostscriptで、最新バージョン(9.15)だとgswin32cの-sOutputFileオプションでプリンターを指定しても印刷ダイアログが表示され、自動的に処理がなされなかったところです。9.07にダウングレードすると正常に動きました。何が問題なのかは十分追いかけられていません。

Ubuntuマシンの側ではRemminaのセットアップをしました。Ubuntu 14.04のRemminaというかFreeRDPにはキーボードが強制的に英語配列として認識されるという問題がありますが、このPPAを入れると日本語配列でうまく動きました。ってテストされていないパッケージなので取り扱いちょう注意。

また、もともとUbuntuマシンに接続していたScanSnap S510は、CF-S8に接続することにしました。この手の周辺機器はWindowsで使ったほうが手っ取り早いですしね。Ubuntuマシンからリモートデスクトップで便利に使っています。

2014年10月22日水曜日

大人の仕事



一見無駄なところにいかにお金をかけられるかがその文明の豊かさを決めるというのは,確か椎名高志先生が言ってたんだったかなあ。はっきりとは覚えていないけど,この考えに完全に同意します。

これは別にエンターテイメントに限った話ではないです。いまの自分の職業生活にあてはめて言うなら,大学だってそう。私の考えでは,大学は「何の役に立つか」は二の次として,そこで学生が「遊べる」場であるべきです。

ここでいう「遊び」は,いろいろな意味を含みます。難解な本にチャレンジすることも,研究に打ち込むことも,クラブ活動に熱中することも,友達とくだらないおしゃべりに夢中になることも,一人でテレビゲームばかりプレイすることも,(当時の私はろくにできませんでしたが)異性とデートに興じることも,すべてここでいう「遊び」です。

遊びはクリエイティビティの源ですが,必ずクリエイティブになれるということを保証するものではありません。遊びを通してクリエイティブになれるかもしれませんし,なれないかもしれません。そもそも,クリエイティブになることを目的に据えた途端に,それは遊びではなくなります。しかし,「遊びがないとクリエイティブになれない」のは確実のようです。

そして,それが可能となるようにするのが,私たち大人の仕事です。私の考えでは,一見くだらないこと,何の役にも立たないような,どんな遊びをも尊重し,認め,それに夢中になれるような場を用意することが大人の仕事なのです。

一見すると役に立たない,社会人としてのスキルに直結しない,このような「遊び」を「無駄」と呼ぶのは,私にとっては大人のすることではありません。極めて短絡的で,野蛮で幼稚な所業にしか思えないのです。

2014年10月18日土曜日

PENTAX デジタルミラーレス一眼 Q10 ダブルズームキット


って買ったのは母ですが。すごくコンパクトで,はじめて現物を見たときびっくりしました。カメラにはあまり詳しくないのですが,いいですねこれ。

母がメインで使用している端末はGalaxy Nexus SC-04Dですので,Eyefi Mobiを使ってQ10で撮影した写真がGalaxy Nexusに自動転送されるよう設定しました。


しかし,Galaxy Nexusの内蔵ストレージは16GBしかありません。SDカードも挿せませんから増設もできません。写真を撮りまくってると,あっという間にストレージ容量が尽きることが予想されます。そこで,Galaxy Nexusが自宅のWi-Fiに接続されたらNASに写真が自動転送される仕組みを作ってみました。
  1. Windows XPがEOSを迎えて前線を退いたMSI Wind U100Xubuntu 14.04をインストールし,2TBのハードディスクをUSB接続してSambaで簡易NASをつくる。
  2. Galaxy NexusにSweet Home WiFi Picture Backupをインストールし,自宅Wi-Fiに接続されたら自動的にNASに写真を転送するよう設定する。転送された写真は撮影から3ヶ月後に削除されるよう設定しました。
  3. dtabやGalaxy NexusにPerfect Viewerをインストールし,NAS内の写真が閲覧できるよう設定。
以上の設定で,[Q10の電源を入れる]→[Galaxy NexusのEyefi Mobiアプリを起動すると写真が転送されてくる]→[自宅Wi-Fiに接続されたらNASに写真が転送される]環境が整いました。Perfect Viewerから写真を選んで[共有]でTwitterに投稿,なんてこともできてしまいます。便利ですね。

Ubuntu ServerではなくXubuntuを入れたのはなんとなくです。X2Goを入れてリモートデスクトップもできちゃいますし,何かと使えそうな予感。Wind U100はとても思い入れのあるマシンで,はじめての国際学会での口頭発表で大活躍したんですよね。まさかこんなかたちで再び活躍してくれることになるとは思いもしませんでした。

2014年9月21日日曜日

「叱ってくれる人」を大切にしましょう

最近の体験から学んでいることの一つは,「叱ってくれる人」を大切にしなければならないということ。

年をとっていくと,だんだんと周りの人は自分のことをちやほやするようになり,誰も叱ってくれなくなります。教員,指導者,高齢者など, 尊敬を集めやすい立場の人に起こりやすい現象です。

「耳障りな言葉」から耳をそむけ,そのような人との付き合いを断ち,「耳あたりのよいこと」を言ってくれる人とばかり付き合うようになると,一時的には気持ちよく過ごしていられます。しかし,「耳あたりのよいこと」ばかりを言う人は,間違ってしまったとき「あなたは間違っている」と言ってくれません。自分のあらゆる判断が,すべて自分自身のみに委ねられます。しかも気持ちよく過ごしていますから,間違ったことを「気持ちよく」やってしまうのです。それはとても恐ろしいことです。まるで裸の王様です。

そもそも「叱る」というのは大変なことです。叱るという行為はとても難しいことです。「叱るのは難しい」と感じたことが,あなたにもあるでしょう。 叱るという行為は,嫌な人だと見られてしまうかもしれない,その人との関係を壊してしまうかもしれないというリスクを伴います。叱るためには,そのリスクを抱えながら,自分自身の存在を大なり小なり賭けてその人に体当たりでぶつかっていかなければなりません。それはとてもエネルギーを要することです。

「叱ってくれる人」というのは,あなたと距離が近く,自分の存在を賭けてでも叱ってよいと思ってくれている人です。「耳あたりのよいことばかり言ってくる人」というのは,あなたと距離の遠い人です。なぜなら,その人が間違っていようがどうなってしまおうが,どうでもいいからです。あなたと近い距離にいてくれる,叱ってくれる人を大切にしましょう。

ただし,気をつけなければならないこともあります。世の中にはとても理不尽なことを言ってくる人もたくさんいます。そのような人を,大切にする必要はありません。必要に応じて戦うか,またはエネルギーの無駄ですからさっさと逃げましょう。

そこで私たちに必要なのは,「叱ってくれる人」と「理不尽な人」を区別する賢さです。おそらくその道しるべになるのは,その人があなたのためを思って言っているのか,自分のために言っている(たとえばただイライラしていてそれを解放したかった等)のかだと思います。叱られたら,一呼吸置いて,いったいどちらなのかを冷静に考えてみましょう。

人間にはさまざまな側面があります。叱られたときは,その人のことを「叱ってくる怖い人」として認知しがちですが,それはあくまでその人の一部分です。一呼吸置いて,その人全体を感じ取ってみて,その人と付き合って,または付き合わないでいきましょう。

ちなみに,最近こういう記事をときどき書きますが,この手の記事は自分のために書いています。「あなた」というのは私自身のことです。

2014年9月16日火曜日

VGA接続できる無線プレゼンセットが完成したよ

Miracastに対応したスマートフォンまたはPC(Nexus 5 と TransBook T100TA で動作確認)

Miracast対応ワイヤレスディスプレイアダプター

電源付きHDMI信号VGA変換コンバーター

microHDMI-HDMI変換ケーブル

microHDMI→HDMI変換プラグ

二股USBケーブル

PTV3000に付属しているACアダプターを二股ケーブルを使ってPTV3000とVGA-CVHD1のmini USBポートに接続します。電源不足を心配しましたが,正常に給電できるのを確認しました。

USBケーブルはPTV3000にもVGA-CVHD1にもついてきます。配線がごちゃごちゃするのが嫌なら,短めのケーブルを買っておけばいいですね。まあいまどきUSBケーブルの1本や2本,どのご家庭にも余っているでしょうから大丈夫でしょう。ちなみに micro USB ではなく mini USB です。

これで VGA 接続しかできないプロジェクターでも無線でプレゼンが可能です。講義や学会発表などでドヤ顔をキメていきたいと思います。

2014年9月15日月曜日

HDMI信号VGA変換コンバーター VGA-CVHD1


PTV3000のHDMIをVGAに変換する目的で買いました。今度はばっちりでした。前回は単純に電力不足だったみたいです。こいつはUSBで給電できるので,そういう心配は不要ですね。有線でVGA出力に変換するときも,こいつを使ったほうが安定するようです。

問題は,PTV3000もVGA-CVHD1もUSBで給電するので,ACアダプターを2個使うと配線がゴチャゴチャすることですね。 そこで,USB分岐ケーブルで電源を2股にする作戦を取ることにしました。ただいま発注中。さてさて,どうなることやら。


それにしても,こうやって地味ながらも少しずつパーツを買い揃えていって,環境を整えていくの,プラモデルを組み立てるみたいで楽しいですな。

間違い続けてきたこと

「自分は何もできない,大したことはしていない」と言うのはもうやめることにする。そう言い続けることは,逃げなんだ。そうすることで,自分自身から目を背けることができるから。自分自身を言葉にすることから,逃げることができるから。

卑屈になるのはもうやめよう。私はもう自分自身から逃げない。「私だからこそできること」に,もっと誇りを持とう。私は自分自身がしていることを,もっと目を輝かせて語ることができるようにならなければならない。

2014年8月29日金曜日

NETGEAR PTV3000 Push2TV


買いました。Miracast対応で,Nexus 5やTransBook T100TAを無線でディスプレイに接続できるので, 講義やプレゼンで使えるかなと。HDMIで接続するので,以前買ったmicroHDMI-HDMI変換ケーブルにmicroHDMI→HDMI変換プラグをかませて使うことにしました。

この組み合わせで,ばっちり無線で接続することができました。Miracastすげえ便利。無線接続は快適やね。

教室のプロジェクターはVGA接続なので,以前買ったMicroHDMI→VGA変換プラグにmicroHDMI→HDMI変換プラグをかませて使ってみましたが,動作せず。電源つきのコンバーターなら動くとの情報を得たので,改めて発注してみました。さてさて,どうなるやら。

2014年8月28日木曜日

揺れ動き続ける「自分のやりたいこと」

私はこれまでずっと地域でいろいろな活動をしてきました。『かすたネット』や『ほたるネット』は子どもの臨床ですし,『関西働き方研究所』は産業臨床,『HOTちゃぶ』は学生相談です。あまりにも領域がばらばらで,自分はいったい何に興味があるのかわからず,自分の主軸はいったい何なのか,どこにあるのかはっきりせず,ずっと悩んできました。

それらを「地域臨床」の視点からまとめなおしたのが私の博士論文で,ようやく自分はこれがしたいんだ,こういう分野をやっていきたいんだというのがはっきりして,自分の中で初めて「筋が通った」ように感じ,すっきりしたのをよく覚えています。

ところが,去年あたりから,私の中で再びもやもやとした違和感が出てきました。

去年の学会のシンポジウムでもお話ししたように,私はもともと人付き合いがそんなに得意な方ではありません。「いったいどこが?」とよくつっこまれますが,それは成長した後の私の姿を見てそう言うのだと思います。芯の部分は人見知りで,積極的なコミュニケーションを不得手としている方です(少なくとも私自身はそう感じています)。

「地域臨床」という言葉からは,積極的に人とつながっていくイメージが思い浮かべられやすいようですが,私は人とのつながりを積極的に追い求めていく方でもありません。地域臨床ではよく「つながりづくり」という言葉が出てきますが,私はつながりはつくるものではなく,自然とできていくものだと考えています(話は違いますが,つながりを積極的につくっていく感じのする合コン等に私が行きたくないのはそのあたりが理由です)。

さらに最近,箱庭療法の研究をするようになって,これがまたおもしろい。地域臨床とは異なる領域がおもしろく感じられるようにもなってきました。

そこで,これまで何度も何度も,何百回も自分にしてきた質問を,再び自分自身に問いかける必要が出てきました。「あれ,私って,いったい何がしたいんだっけ?」

最近その答えが出たので,ご報告(?)します。私は支援の場において,専門家・非専門家問わずあらゆる人が,その人自身の持っている力を発揮できるような仕事がしたいのです。かすたネットをはじめとする4つのコミュニティでの支援は,数多くの人々の力なくしては成り立ちません。私は自分の持てる技術を,力を貸してくださる人々がその力を発揮できるようにするために役立てたいのです(パーソンセンタード・コミュニティアプローチ)。また箱庭療法は,箱庭作品を専門家が解釈するのではなく,作品を制作したその人自身が自ら意味を見出していけるようにしたいですし,それが可能となるように自分の専門性を活かしたいのです(体験過程流箱庭療法)。

私は「専門家だからできること」よりも「その人だからできること」に興味があります。「その人だからできること」が開花するにはどのようにすればよいのかを,私はずっと追いかけ続けてきているのです。

この度おもしろかったのは,ずっともやもやしていたところから「自分がやりたいことは地域臨床だ,これを一生追いかけていくんだ」と答えを出してようやくすっきりしたにもかかわらず,また「もやもや」に戻って悩み続け,新たな答えに至ったことです。多分一生悩み続けるんだろうなと思っています。まさに「あなた自身の『おもしろいこと』は,常に揺れ動き続ける」ですね。

2014年8月18日月曜日

職場のPCをUbuntu 14.04にした

赴任以来ずっとインストールして使ってきたUbuntu 12.04のパッケージの依存関係を壊してしまったので、この機会に14.04をクリーンインストールしました。

ただのクリーンインストールなので特に困った点はありません。ownCloudでバックアップはほぼ全自動で済ませてますし、さくっと古い環境を消してUSB3.0なフラッシュメモリーからさくっとインストールしました。

旧環境と変えたのは以下の点。
  • VirtualBoxをインストールしない。Windowsが必要な場合はリモートデスクトップでサーバー代わりにしているCF-S8に繋ぐか、TransBook T100TAを直接使う
  • Dropboxをインストールしない。ownCloudに完全移行した
  • ChromeをやめてChromiumにした
  • Radeonのプロプライエタリなドライバー(catalytic)をインストールしない
  • Rをインストールしない。ブラウザーからRStudio Serverを使う
Dropboxをインストールしなくても生きていける日が来るとは思いませんでしたね……。ますますFLOSSだけで生きていけそうです。

それにしても、学会発表の準備で追われてるときに限って、なぜこういう作業がはかどるんだろうか。

2014年8月8日金曜日

芸の世界に正解はありません

芸の世界に正解はありません。たとえば「正しい歌」,「正しいダンス」はありません。もちろん「型」はありますが,それはあなたが表現したいことを表現するためのツールにすぎません。型を再現できること自体は正解でもなんでもないのです。

型を利用しようがしまいが,あなたが表現したいことを表現できれば,それですでに正解なのです。あなたが表現したいことをうまく表現できなければ,どのようにすればうまく表現できるようになるかを自ら考え,工夫しようと努力することが学習です。

あなた自身が表現したことと,それを他人がどのように評価するかは,まったくの別物です。評価されたから正解,評価されないから不正解ではないのです。すべてはあなた自身が本当に納得できるかどうかなのです。

同様に,「正しい論文」もありえません。論文とは,データに基づいて,あなた自身の問題意識や考えを広く世間に伝えようとするためのものです。「こういう論文を書いたから正解」というものはないのです。もちろん論文にも型はありますが,歌やダンスと同様,型はツールにすぎません。

というわけで,「この論文で大丈夫ですか?」,「この論文のどこを直したらいいですか?」といった質問は,少なくとも私にとって,明らかに間違っています。あなたが大丈夫と信じていればそれで大丈夫ですし,あなたが直す必要があると思うところが直すべきところです。 私にできるのは,あなた自身の問題意識にうまく取り組むための,またあなた自身の考えをうまく表現するためのお手伝いだけです。あなたの論文の責任は,あなた自身がとってください。教官であれ権威者であれ,決して他人にとらせてはいけません。それは誰にも譲ってはならないものです。

歌であれ,ダンスであれ,論文であれもちろんカウンセリングであれ,芸の世界には先生がマルバツをつけるような「学校の価値」は通用しないのです。

2014年7月30日水曜日

教えられることと,教えられないこと


この世の中には,教えられることよりも,教えられないことのほうがはるかに多いです。「適切な教育が与えられるなら,生徒は命を大切にできる」というような考えは,教育者の驕り以外の何物でもないと思います。

かつては「親の育て方が原因」という言説が親を苦しめましたが,最近は「先生の教え方が原因」と言うようになってきていて,それじゃあ単に矛先が変わっただけで何の解決にもなっていませんよ,と。責任の所在をただ単に個人に帰することが,いかに無意味であるか,いい加減気づこう。

いや,本当はみんな気づいているけど,それじゃどうしたらいいかわからなくて,表では言い出せないだけなんだろうか。でも,「わからない」という地平に一旦降りないと,考え始めることすらできないですよね。

2014年7月14日月曜日

TransBook T100TAのアクセサリー(2)

前回に引き続き。どなたかのご参考になれば。


HDMI端子に接続するために。最近のプロジェクターはHDMI端子があるので重宝しますね。音声出力もお手軽。HDMIってほんと便利だわ……。


120円の激安OTGケーブル。香港から発送。ばっちり使えました。

2014年7月12日土曜日

TransBook T100TA の不満点

T100TA がかわいくてかわいくて仕方がなくて,夜は抱いて寝ています(嘘)が,不満点も出てきました。

それは液晶の解像度が1368x768しかないことです。

液晶の解像度が低いこと自体にはそんなに不満はないのですが,内蔵ディスプレイと外部ディスプレイの解像度が同じになる「複製ディスプレイ」設定で最近の高解像度なプロジェクターに接続すると,額縁が出てしまいます。プロジェクター側の設定でなんとかなりそうなものですが,設定を見つけることができませんでした。

「拡張ディスプレイ」だと内蔵と外部の解像度を別々に設定することが可能ですが,Windows 8.1のModern UIなアプリを外部ディスプレイに表示するにはマウスが必須のようです。タッチ操作のみではどうやっても不可能でした。PDFでプレゼンをしようとしたのですが,プレゼンのためだけにマウスを持ち歩くのもスマートではないです。

しかたがないので,プレゼン時にいつも使用しているZeemote JS1をポインターモード(Zeemoteをマウスのように操作するモード)にして持ち歩くようにしました。



でも「リーダー」ではマウス操作だと次ページに進むには特定の箇所をクリックする以外方法がなく,プレゼン用途には使いづらいですね……。プレゼンに適したModern UIなアプリはWindowsストアアプリには(ざっと見た限りでは)見当たりませんでした。

まあ素直にLibreOffice ImpressなりPowerPointなりを使えばいいんでしょうけど,せっかくのタブレットでデスクトップアプリを使うのも,負けた気がするのですよ。

2014年7月9日水曜日

明日から教壇に立つ人のためのメンタルヘルス講座


山口大学大学院教育学研究科学校臨床心理学専修にて開講しております「学校教育実践研究」の一環で,私と小野史典先生の指導のもと,受講者(修士課程2年生)の手により「明日から教壇に立つ人のためのメンタルヘルス講座」と題したワークショップを実施致します。

内容としては「セルフケアの方法を確認しよう」や「マインドフルネス3分間呼吸法」などを予定しています。教員のメンタルヘルスの問題が急増しているとされる昨今,忙しい教員でも空き時間に手軽に実施できるような内容を目指しています。現職教員の方をはじめ,将来教員を目指している学生の方にもぜひご参加いただけたらと思います。
  • 日時: 7月25日(金),16:10-17:40
  • 場所: センター2階(教育学部11番教室向かいの棟2階)
  • 内容: 教師のメンタルヘルスについて考えます。気軽に使えるセルフケア方法なども紹介します。
  • 定員: 先着30名

参加ご希望の方は,7月17日(木)までにお問い合わせよりご連絡ください。

2014年7月7日月曜日

印刷環境の再構築

大学ではネットワークを介して印刷室のプリンターに印刷キューを投げることができるようになっています。室内にもプリンターは一応設置しているのですが、インク切れとの戦いになりますし、印刷室のプリンターを利用するのが最も低コストで高品質です。

ところが、利用するには Windows または Mac のドライバーを、いちいち業者に頼んでインストールしてもらう必要があります。新しい PC を買うたびにドライバーを入れるのも面倒ですし、そもそも Ubuntu のドライバーは存在しないようです。

このたび TransBook T100TA を購入したおかげで、Let's note CF-S8 は前線から退くことになりました。そこで、印刷室での印刷は Windows 7 on CF-S8 にすべて任せることにしました。

まずはUbuntu Weekly Recipe:第271回 WindowsをPostScriptプリンターにしてUbuntuから快適印刷にあるように設定しました。こうすると Ubuntu マシンから CF-S8 を経由して印刷室のプリンターを手軽に利用できます。

また Ubuntu マシンや T100TA からアクセスできるよう、リモートデスクトップも設定しています。CF-S8 には Word 2007 や Excel 2007 をインストールしていますから、これらのファイルを印刷するときはリモートデスクトップを使うのが手っ取り早いですね。

まあ一番の問題は、印刷室(2FA棟)が研究室(4FC棟)からやたら離れたところにあることなのですが。遠いよ!

その他、Thunderbird をインストールして、メールの振り分けをさせたり、ドコモメールの転送を任せたりしています。メールの転送には以前 fetchmail を使っていたのですが、GUI で使える Thunderbird を使うのが一番手っ取り早いですね。

2014年7月2日水曜日

TransBook T100TAのアクセサリー(1)

いろいろ買ったので。T100TAかわいいよT100TA。


これでタブレットだけで講義とかプレゼンができます。憧れてたんですよねー。相性問題が気になりましたが,バッチリ使えました。


このケースのおかげでタブレットが自立するようになりました。ちょっと固いけど,ケースをつけた状態でキーボードドッグにも接続できます。

ニコニコ動画にはAndroidではアクセスできない動画がありますが,T100TAはWindowsマシンなのでそんなこともなくてニコニコできますね。安心して心がぴょんぴょんしたいと思います(結局)。

2014年7月1日火曜日

ASUS TransBook T100TA T100TA-DK532GS


買いました。脱着式のキーボードドッグに500GBのハードディスクが内蔵されていて、MS Office 2013がついてくるモデルですね。初のWindows 8.1マシンです。

インストールしたデスクトップアプリ:
 インストールしたWindowsストアアプリ:
WindowsストアアプリではTwitterLINEを愛用しています。キーボードが使えるとほんと楽だわ……。

使いこなしのコツとしては、タブレット内蔵のストレージ(eMMC)の容量が32GBと小さいので、ドキュメントなどのファイルをなるべくCドライブに置かないようにすることが挙げられます。ownCloudはWebDAVで接続できるので、エクスプローラーからアクセスしています。ちょっと遅いけど、そんなに気にならないですね。統計環境はVPS上でRStudio Serverを動かしてますからブラウザーから使えばいいです。インストールの手間もなく、容量も節約できて一石二鳥ですね。

キーボードドッグ内蔵のハードディスクをどう使うか思案中。めったにアクセスしないけど、そこそこ容量を食うファイルを置くとして、どういうものがあるだろう? 研究用の録画データでも置きますかねー? このハードディスクにはXubuntuの仮想ディスクファイルを置いていますが、すっげー遅いです。このマシンでUbuntu動かすのは難しいっぽいですし、仮想環境ですませたいところ。まあ素直にWindows使ってたらいいんでしょうが。

メーラーにはMS謹製のWindowsストアアプリ「メール」を使用しています。使いづらいけど。素直にThunderbirdなりSylpheedなり入れますかねえ。

普段キーボードドッグは研究室に置いておき、タブレットのみ持ち歩くようにしています。自宅でキーボードを使いたければ、Nintendo Wireless KeyboardがBluetoothでつながりますしね。この記事もT100TA + Nintendo Wireless Keyboardで書いています。あ、DSコンパクトスタンドはタブレットを立てるのに使えますよ。出張のときにはキーボードドッグも持っていくかな。

不具合としては、内蔵のカメラとGoogle Talk Pluginとの相性が悪いことが挙げられます。いまのところ使いものにならないので、オンライン研究会のときはプラグインなしで使えるappear.inに引っ越そうかな。

まあそんなこんなで試行錯誤しています。楽しくて仕方がないですねー。

2014年6月18日水曜日

ティー・エム・ワイ HDMIケーブル付 ブルーレイディスクプレーヤー BDVP-G5011


REGZA 40RB2 内蔵のブルーレイディスクドライブが壊れたので,新たにこの BD プレイヤーを購入しました。なぜこのプレイヤーにしたかはテキトーにググってください(謎)。

新しいのを買っちゃうと,意味もなくいろんな BD を再生してしまいますね。『映画けいおん!』は何度見てもいいお話ですし,『Angel Beats!』もよいです。AB! は2話からがおもしろくなってくる印象ですね。「守りたい全てを30分で奪われた。そんな理不尽ってないじゃない。そんな人生なんて,許せないじゃない」というセリフにはゾクゾクきました。

7/16の 『アナと雪の女王』を楽しみにしながら,いろいろ見てよっと。

2014年6月16日月曜日

Ubuntu 12.04 で RStan を動かす


VPS につっこんだ RStudio Server で RStan を動かしてみました。
基本的には前田先生のUbuntu14.04へRStanをインストールする時のメモの通りで大丈夫ですけど,「C++コンパイラの動作確認」の
# 実行させる
hellofun <- cxxfunction(body = src, includes = '', plugin = 'Rcpp', verbose = FALSE)
cat(hellofun(), '\n') 
だけ通らなかったので,ここを参考に
src <- ' 
+ SEXP hellofun(){
+  std::vector<std::string> s; 
+ s.push_back("hello");
+ s.push_back("world");
+ return Rcpp::wrap(s);
+ }'
hello_fun <- cppFunction(src)
hello_fun()
としました。cxxfunction()とcppFunction()の違い等,よくわかっていませんが,動作確認だけはできたのでよしとします。

まあインストールできたところで,そもそもベイズ統計自体がよくわかっていないのですが。どなたかの参考になりましたら。

それにしても,ブラウザー上でこういう高度な分析できるわけで,いい時代になったものですねえ。

2014年6月3日火曜日

大学院は研究するところです

教育方針に「『誰かの心の支えになる』仕事ができるのは臨床心理士だけではない」と書いたように,僕は「誰かの心の支えになる」ためには大学院進学が必須だとは思っていません。もし必須だと考えるならコミュニティ・アプローチなんてやってないですよね。コミュニティ・アプローチを通して,理系の学生さんが不登校や発達障害の子どもさんと上手に遊ぶ場面を,また IT 関係の仕事をされている方が人の悩みに丁寧に耳を傾ける場面を,僕は地域で数多く目にしてきました。

臨床の最先端は臨床現場であり,大学院ではありません。確かに研究は臨床を豊かにし,臨床は研究を豊かにすると信じていますが,以上のような理由から修士レベルの研究が臨床実践のための必須条件であるとは僕は考えていません。このように考えると,学部卒でも取得できるとする公認心理師の流れは(医師の指示問題は気になるものの)基本的には正しいのではないでしょうか。

大学院は大学院生が自分のアイデアのもと,研究をするところです。大学院では「いかに知識を与えられたか」よりも「いかに自分の頭で一生懸命考え,行動したか」,「自分の研究をいかに自分自身の技術と言葉で語れたか」が勝負どころとなります。臨床についても同様で,大学院は「カリキュラムで強制エンカウントする実習をこなして経験値をただ与えてもらうところ」ではありません。

求めよ,さらば与えられん。このように,シンプルに考えればよいのではないでしょうか。

2014年5月25日日曜日

フォーカシングは精神分析的アプローチではありません


でたらめもいいところですね。間違い直しの教材くらいには使えるかもと思いましたが、全部書き換える必要があるので、何の役にも立ちそうにありません。

なんだかなあ。

2014年5月23日金曜日

Ubuntu One の代替手段として ownCloud を使う

終了が告知された Ubuntu One の代替手段として,VPS を借りて ownCloud サーバーをたててみました。
  • VPS: ServersMan@VPS Entry (月額467円(税抜))
  • OS: Ubuntu 12.04
ownCloud はここを見ながらインストールしました。

Ubuntu One では [~/ドキュメント] や [~/ピクチャ] など(*)を同期していたのですが,ownCloud では [~/ownCloud] に [Documents] や [Pictures] などのフォルダーを作成し,それぞれ [~/ドキュメント] や [~/ピクチャ] などにシンボリックリンクをはっています。これで,Ubuntu One と同等の使い勝手が再現できています。

非常に安価に Ubuntu One と同様の使い勝手の,50GB弱ものクラウドドライブが使用でき,とっても快適です。一度お試しあれ。

あ,Ubuntu Weekly Recipe では「メディアサーバー Ampache を使って音楽のストリーミング再生ができる」とされていますが,6.0.6 では Ampache はサポートされていないようですね。

(*) この手のフォルダーにはデフォルトのまま日本語名を使用しています。端末からアクセスするときは $ cd ~/ownCloud/Documents などとすればいいだけですしね。

2014年5月22日木曜日

「明日から教壇に立つ人のための教育心理・教育相談」が出ました


書影はこちらから。これは教科書ですね。僕は「第8章:教育相談と臨床心理学」と「第9章:教育相談と地域臨床」を担当しました。特に第9章は「自分ならでは」の内容になったと思っています。地域住民との協働・共創による心理臨床に関心のある方はどうぞ。って教科書なのにややマニアックですかね。

教育心理学と教育相談を組み合わせた教科書というのはなかなか珍しいのだそうで,いろいろな方に読んでいただけたらと思います。明日から教壇に立つ人から,教壇には立たないけれど心理学に興味のある方まで,どうぞごひいきに。

2014年4月24日木曜日

おもしろく生きるための10ヶ条

「おもしろく生きる」ための、私家版10ヶ条。
  1. 何がおもしろくて、何がおもしろくないかは、あなた自身が決めます。
  2. 何がおもしろくて、何がおもしろくないかは、あなた以外の誰にも譲ってはいけません。
  3. あなた自身が「おもしろく生きる」ことはできても、誰かに「おもしろく生きさせてもらう」ことはできません。
  4. ただし、あなただけの力でおもしろく生きることはできません。そんなことはあきらめましょう。自分自身を譲ることなく、どんどん人に頼りましょう。
  5. この世界には残念ながら「どうにもならないこと」があふれています。「どうにもならないこと」は、残念ながらどうにもなりません。果敢に立ち向かう場面ももちろん必要ですが、時には手を離すことも大切です。手を離して、自分の気持ちを確かめてみましょう。
  6. あらゆる感情を大切にしましょう。「楽しい気持ち」や「嬉しい気持ち」だけでなく「悲しい気持ち」や「つらい気持ち」、「悔しい気持ち」といったネガティブな側面も含めて、あなた自身のあらゆる気持ちを愛おしみましょう。
  7. あなた自身の気持ちを大切にすることで、何がおもしろくて何がおもしろくないかが見えてきます。
  8. 時には自分の気持ちを見失ってしまうこともあるでしょう。そんなときは人に話を聞いてもらいましょう。
  9. 話を聞いてもらうことは、自分の気持ちを確認する強力な手段の一つです。普段から話を聞いてもらえる人を用意しておきましょう。異なる立場の人が複数いると望ましいです。
  10. あなた自身の「おもしろいこと」は、常に揺れ動きます。すぐには見つかりませんし、見つかってもすぐ見失います。時には悩み迷いますが、それも含めてあなたの人生です。「悩む気持ち」、「迷う気持ち」もすべて含めて愛おしみながら、ゆっくりと生きていきましょう。

2014年4月21日月曜日

Ubuntu などで MS Office のファイルをきれいに PDF に変換するには

って OneDriveOffice Online を使うだけですけど。
  1. OneDrive に Office 文書をアップロード
  2. アップロードされたファイルをクリック。Office Online で開きます
  3. [印刷] をクリック
  4. [ここをクリックすると、文書の PDF が表示されます。] をクリック。PDF が開きますのでそのまま保存しましょう
編集の必要のないファイルを送るときは PDF で送ってほしいものですが、そうも言ってられませんし、とても重宝しています。

まあみんなが ODF を使ってくれたら少なくとも私は幸せになるのですが。

2014年3月20日木曜日

『人間性心理学研究』31(2)に寄稿しました


寄稿ネタが続きます。『人間性心理学研究』31(2)に「コミュニティとともに生きていくということ」という表題で寄稿しました。これは日本人間性心理学会第32回大会理事会企画シンポジウム「コミュニティを元気にするために何ができるか」の「活動報告4」としてお話した内容を簡単にまとめたものですね。シンポジウムで使用したスライドはこちら:



地域臨床の活動を通して「私が何を感じているのか」をはじめてこういう場でお話したような気がします。笑いも取れたし満足です(?)。

ここのところ「自分の実践を、借り物の言葉ではなく自分らしい言葉で語ること」が目標の1つなのですが、これは自分らしい言葉で書けているような気がします。2ページ(pp.151-152)ですし、気軽に読んでいただけたら嬉しいです。

2014年3月18日火曜日

『心理臨床の広場』通巻12号に寄稿しました


日本心理臨床学会の広報誌『心理臨床の広場』通巻12号の特集「地域とともに」に、「パーソンセンタード・コミュニティアプローチ」というタイトルで2ページ寄稿しました。「臨床心理学を応用すれば、こんなこともできるんだ! おもしろそうだなあ」と感じていただけたら嬉しいです。私の原稿はさておき、この特集はとっても読み応えがありますねー。

学会員や大学・高校図書館、その他の関係諸機関に送られるそうですので、手にとっていただけたら嬉しいです。

2014年3月13日木曜日

別れの季節

今年の卒業生さんが,挨拶しにきてくれました。“うっすらとした寂しさ”が自分の胸やお腹の中にあります。僕がこの大学に来て初めて授業を担当した学生さんだったし,余計にそう感じるんだろうなあ。

アルバイトを含めるなら,教育関係のお仕事(学習塾教員・大学教員など)に就くようになってもう15年になります。月日が経つのは早いですね。教育のお仕事はとても好きなのですが,いつまで経っても慣れないものがあります。卒業です。児童・生徒さん,学生さんとお別れするのは,とても寂しいものです。

ただ,別れの瞬間はあまり寂しく感じません。別れたあとからじわじわと寂しくなってくるのです。多分,寂しさを感じるのが辛いから,別れの瞬間には知らず知らずのうちに自分の感情に触れないようにしているんだと思っています。

考えてみたら,自分自身が大学を卒業したときもそんな感じだったなあ。卒業の瞬間はそんなに寂しくないんだけど,友達と別れたあとものすごく泣いたのをよく覚えています。冠婚葬祭以外であんなに泣いたのはあの時くらい。「別れ」は本当に苦手です。

でもね,皆さんとは今後も何かの機会にお会いできたらいいなあと思っているのですよ。卒業後も「ほたるネット」でお会いする方もいますし,また「HOTちゃぶ」は卒業後も参加できるような設計になっています。どちらにも参加されない方とは一旦はお別れではあるんだけど,せっかくご縁があったわけですから,いつかどこかでお会いしたいなあと思っています。

まだちょっと早いけど,卒業おめでとう。とても寂しいけど,がんばって笑顔で送り出すよ。また会おうね。

2014年3月6日木曜日

2013年の地域臨床研究会のおしごと

地域臨床研究会が主催している「ほたるネット」と研修会「新しい事例検討法『PCAGIP法』を体験する(第1回第2回)」の参加者数(両者を合計。2013年1月〜12月)を集計する機会があったので、掲載してみる。

就学前幼児 小学生 中学生 成人
1月 4 4 1 3 12
2月 2 1
1 4
3月 4 3
2 9
4月
2
1 3
5月 2 5 1 5 13
6月 1 5
2 8
7月
4 1 2 7
8月
4
16 20
9月
4
2 6
10月
5 1 2 8
11月 2 4
2 8
12月
5 1 9 15
合計 15 46 5 47 113

延べ人数で100人超えてました。「かすたネット」と「HOTちゃぶ」を入れるともっと多くなりますなあ。ありがたいことです。

って人数が多ければいいってわけでもないのですが。

2014年1月19日日曜日

弱視者に便利な Firefox アドオン for Android

私は母と山口市に住んでいますが、母は弱視者で、自家用車や自転車の運転ができません。山口市は店が点在しており、車などがないと買い物も困難です。母はいわゆる買い物弱者に相当すると思われます。

そんな母がネットスーパーなどを利用して買い物ができるように、Androidタブレットを購入しました。ドコモのdtabです。

ただ、弱視者ですから、使いこなすにはさまざまな工夫が必要となります。たとえばブラウザーには拡大表示が必須となりますが、モバイル向けのサイトはピンチアウトによる拡大表示ができません。必然的にデスクトップビューを利用する必要がありますが、デスクトップビューを表示するリンクの位置がサイトによってまちまちで、弱視者には見つけるのがきわめて困難です。

Androidの標準ブラウザーやChromeにはデスクトップビューを表示する機能がありますが、ページを遷移するたびにデスクトップビューをオンにする必要があります。常にデスクトップビューにする方法を見つけることができませんでした。

そこで、Firefoxをインストールし、アドオンを導入することでいくつかの問題を解決しました。次に、導入したアドオンを紹介します。

Desktop by Default
デスクトップビューをデフォルトで有効にします。ピンチアウトによる拡大表示をあらゆるページで実現するには必須のアドオンです。

RememberPass
弱視者はソフトウェアキーボードをタイプするのも困難です。パスワードを入力するのも大変ですから、オートコンプリート機能が欠かせないのですが、サイトによっては使えないように設定されている場合があります。このアドオンは、パスワードの記憶機能を強制的にオンにします。セキュリティ的にはあまりよろしくないですが、このタブレットを外に持ち出すことはありませんから、よしとします。

まず私が一度代理でログインし、Firefoxにパスワードを記憶させるようにしています。二回目以降は必要な情報が自動的に入力されるはずです。入力されなければ、ユーザー名の入力欄をタップ、出てきたユーザー名をタップするとユーザー名に加えてパスワードも入力されます。

Mobile Password Manager
記憶させたパスワードが間違っていた場合など、オートコンプリートの情報を修正するのに使います。入力ミスでユーザー名を複数登録してしまった場合、ログイン時に複数のユーザー名から1つ選択する操作を行う必要が生じます。必要な操作をなるべく減らし、シンプルにする必要がありますから、必ず1サイトにつき1ユーザー名の登録となるようにしておきます。

これでなんとかネットスーパーなどで買い物ができるようになってきています。

ただ、リンクをうまくタップできたかどうか、いつもよくわからないのだそうです。リンクをタップするとアドレスバーが表示され、faviconのあたりがぐるぐる回って読み込み中を示しますが、弱視者はそれに気づけないようです。

ページの読み込みを音でフィードバックするようなアドオンがほしいですね。アドオンの作り方、せっかくだから勉強してみようかしら。

2014年1月16日木曜日

人生1回分遊べるか?

やしきたかじんさんの訃報を聞いてから1週間が経つわけですが、いまだに信じられません。別にたかじんさんのファンというわけでもなかったのですが、日々のテレビで当たり前のように見かけた存在が、もうこの世にいないという事実を思い浮かべるたびに、いち関西人としてやはり寂しさを感じます。ご冥福をお祈りします。

たかじんさんは「人生3回分は遊んだ」と豪語していたそうですが、僕ははたして「人生1回分」ですら遊べたと、死ぬとき言うことができるでしょうか? 今年の抱負は「おもしろく生きること」ですから、プライベートではもちろん仕事でも、思いっきり遊びたいと思っています。

2014年1月11日土曜日

Rチュートリアルセミナーテキストを公開しました

2013年11月16日に中国四国心理学会第69回大会で実施した、Rチュートリアルセミナーのテキストを公開しました

担当した2つの章のうち、「自由で開かれているということ」はYamadai.Rでの発表を、「構造方程式モデリングについて」は「M-plusとRによる構造方程式モデリング入門」を下地にしています。

ちなみにPDF版はLaTeXで、EPUB版はSphinxで作成しました。まさか卒論をLaTeXで書いたときの知識が活かされる日が再び来るとは思わなかったぜ……。

CC-BY-SAで公開していますので、自由にご利用ください。Have fun!

M-plusとRによる構造方程式モデリング入門


私はパス解析の章を担当しました。Rはともかく、M-plusは後輩がカテゴリカル因子分析をするのに使っているのを見せてもらったことしかなくて、まさか自分がM-plusのテキストを書く日が来るとは思いもしませんでした。いい勉強になりましたねー。

SEMはこれ一冊あればほぼなんでもできると思います。お楽しみください!

2014年1月1日水曜日

2014年を迎えて

あけましておめでとうございます。

ここのところ「自分の人生を取り戻す」ことをテーマに生きてきましたが、去年は「頼まれた仕事は可能な限り断らない」という抱負とコンフリクトして、そのあたりがあまりうまくいかなかったように思う。この抱負のおかげでかなーり広がりができて、よかったというのもあるんですけどね。あ、でも年末はそういう感じに生きられたかな。

去年は父が死んだ年(17になる年)から倍の時間が経った(34歳になった)年で、折り返しの一年だったわけですが、折り返しはもうおしまい。新しい人生は、この瞬間瞬間に始まっていくわけですね。

そんな今年の抱負は、「おもしろく生きる」にしたいと思います。おもしろく生きるために、何をすればよいのか、また何をしなければよいかを考えながら、流されることなく、流れるように生きていきたいと思います。

相変わらずこんな奴ですが、今年もどうぞよろしくお願いします。