2017年12月31日日曜日

2017年を振り返ってみる

今年は激動すぎる1年でした……。某資格対応やら異動案件で,特に10月以降はまったく身動きがとれませんでした。そんな1年を振り返ってみたいと思います。
まずは今年の業績から。

業績

論文

  1. 押江隆・藤田洋子・植木美紀・多田佳歩・鞠川由貴・溝口英登・森原梓・山本優子・渡邊弓子(2016). PCAGIP法にパーソン・センタードな個人スーパービジョンを組み合わせた「リフレキシブPCAGIP」の開発, 山口大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要, 39, 109-118.

学会

発表

  1. 押江隆(2017). 挫折体験のストレス評価と問題意識性,フォーカシング的態度および外傷後成長との関連の検討, 日本心理臨床学会第36回大会(ポスター発表).
  2. 押江隆・山根倫也・坂本和久・玖村奈美(2017). 体験過程スケールによるリフレキシブPCAGIPのプロセス研究, 日本人間性心理学会第36回大会(口頭発表).
  3. 玖村奈美・押江隆(2017). 愛着スタイルがネガティブな反すうに及ぼす影響と認知的共感性の緩衝効果の検討, 日本人間性心理学会第36回大会(口頭発表).
  4. 小笠原歩・押江隆(2017). 依存の回復の過程についての研究──アルコール依存からの回復を対象として, 中国四国心理学会第73回大会(ポスター発表).
  5. 坂本和久・押江隆(2017). テーブルトークRPGのプロセス研究, 日本人間性心理学会第36回大会(口頭発表).
  6. 矢野慶次郎・押江隆(2017)ほめることがほめ手に与える影響の検討, 中国四国心理学会第73回大会(ポスター発表).

自主企画

  1. 髙橋紀子(筆頭発表者)・吉村麻奈美(連名発表者)・吉川麻衣子(連名発表者)・押江隆(連名発表者)・野島一彦(連名発表者) ・下田節夫(連名発表者)・岡村達也(連名発表者)(2017). グループ実践について、世代を超えて語り合う会, 日本人間性心理学会第36回大会(自主企画).

講演会・研修会等

  1. 「新しい事例検討法『PCAGIP法』を体験する(第5回)」講師(山口大学教育学部)2017年1月23日
  2. 「体験! ひとくち心理学」ファシリテーター(中市コミュニティーホールNac)2017年2月25日
  3. 「ともに支えあう心理臨床」講師(日本犯罪心理学会中国地区研修会)2017年3月4日
  4. 「コミュニティプレイセラピーのこれまでとこれから」講師(日本人間性心理学会中国四国部会第2回研修会)2017年3月11日
  5. 「生活相談員研修会(生活相談のためのコミュニケーション法「人生の交差点」)」講師(山口県警察本部)2017年6月30日
  6. 「付添人としての少年・保護者への面接技法」講師(山口少年友の会)2017年10月2日・11月27日
論文が少ないですが,あと2本書いていて,そのうち1本は修正再審査で現在修正中,もう1本は絶賛執筆中です。
学会発表をたくさんしていますが,そのうちの多くは学生さんの仕事が花開いた結果といった印象です。テーマの一貫性のなさ,よくいえばdiversityが,いかにもうちのゼミらしくていい感じですね。
こうしてみると,身動きがとれない割にはがんばってるじゃないかと思いました。「体験! ひとくち心理学」のような,おもしろい仕事ができたのもよかったです。来年は,もっとおもしろい研究ができるといいなあ。いま,ちょくちょく準備を進めているところです。
それにしても忙しすぎて,本をほとんど読めなかったのが辛い1年でした。まあ忙しい言うてる割にはもりもりゲームしてましたが。Nintendo Switchの手軽さおそるべし。ゼルダBotWにスプラトゥーン2にマリオオデッセイにと,任天堂ファンにはたまらない1年でしたねえ。

今年の抱負の進捗どうでしたか

今年の抱負は「文句を言う前にまずは自分が動く」でした。この抱負は達成できたように思っています。ただ,もうちょっとわがままに動けたらよかったかな,と思うシーンも多々ありました。来年の抱負は,このあたりをふまえて決めたいと思っています。
というわけで,今年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2017年12月1日金曜日

ロクヨン徒然草

この記事は任天堂 Advent Calendar 2017 1日目の記事です。
いにしえのインターネットには,Netnewsといわれるものがありました。いや,いまでもあるんですが。 ざっくりいうと,記事を投稿して,議論するところです。議題によって話すところがわけられている(グループといいます)が,その1つとしてNINTENDO 64について議論するグループfj.rec.games.video.home.nintendo64がありました。
64ボーイだった当時の私は,このグループに記事を投稿しまくっていました。当時は宅浪中で,友達がいなくて寂しかったこともあるのでしょう。
その頃連載(?)していた「ロクヨン徒然草」を,Googleグループのアーカイブからひっぱり出してきてご紹介します。いま読み返すと,とんでもない黒歴史です。でも,当時は楽しかったなあ。
いやー,「つれづれなるままに、ひぐらしキーボードにむかひて、ロクヨンにうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」とか,黒歴史もいいところですな。恥ずかしすぎる。なんでもアーカイブに残っちゃうインターネットこわい。まあでも,当時から本名まるだしでバレバレなので,諦めることにします。
NINTENDO 64を発売日(いまでも覚えています,1996年6月23日)に買って,ソフトがなかなか出なくて,マリオ64で遊びまくって。そこから任天堂の熱心なフォロワーとしての人生が始まりました。というわけで,しばらく私の任天堂愛について語りたいと思います。私以外誰も登録してないので,私以外の任天堂大好きっ子にも書いていただけると嬉しいです。
以上,ランドネットDDには加入しなかった押江がお伝えしました。

中国四国心理学会と日本心理臨床学会に参加してきました

中国四国心理学会第73回大会

  • 小笠原歩・押江隆(2017)依存の回復の過程についての研究──アルコール依存からの回復を対象として 中国四国心理学会第73回大会(ポスター発表)
  • 矢野慶次郎・押江隆(2017)ほめることがほめ手に与える影響の検討 中国四国心理学会第73回大会(ポスター発表)

日本心理臨床学会第36回大会

  • 押江隆(2017)挫折体験のストレス評価と問題意識性,フォーカシング的態度および外傷後成長との関連の検討 日本心理臨床学会第36回大会(ポスター発表)
学会発表に加えて,某資格対応やら何やらで嵐のように忙しく,10・11月はほとんど身動きがとれませんでした。12月は時間がとれそうなので好きなことやろうっと。
まずは大量の積読本の消化から始めますかね。オープン・ダイアローグ本#犬4匹本を読むのが楽しみすぎる。

2017年9月13日水曜日

日本人間性心理学会第36回大会で発表してきました

  • 髙橋紀子(筆頭発表者)・吉村麻奈美(連名発表者)・吉川麻衣子(連名発表者)・押江隆(連名発表者)・野島一彦(連名発表者) ・下田節夫(連名発表者)・岡村達也(連名発表者)(2017)グループ実践について、世代を超えて語り合う会 日本人間性心理学会第36回大会(自主企画)
  • 坂本和久・押江隆(2017)テーブルトークRPGのプロセス研究 日本人間性心理学会第36回大会(口頭発表)
  • 押江隆・山根倫也・坂本和久・玖村奈美(2017)体験過程スケールによるリフレキシブPCAGIPのプロセス研究 日本人間性心理学会第36回大会(口頭発表)
  • 玖村奈美・押江隆(2017)愛着スタイルがネガティブな反すうに及ぼす影響と認知的共感性の緩衝効果の検討 日本人間性心理学会第36回大会(口頭発表)
この学会では毎年いい時間を過ごさせていただいています。この学会でお会いする方々は,「1年に1回お会いする大切な仲間たち」という感じがします。もっとお会いできるといいんだけど,「山口は近いようで遠い」んだよなあ。
自分の発表はともかく,院生さんが堂々と立派に発表されているご様子には,非常に感慨深いものがありました。なにしろ学部1年生からのおつきあいですからねえ。今後とも,よろしくね。

2017年7月26日水曜日

迷う力

僕が言うまでもないことですけど,僕は臨床の場面では「迷う力」が必要だと思っています。

人を理解する上で,何かしらの結論を出すことができれば,すっきりします。だけど,人なんてわかりっこないです。どれだけわかったつもりになっていたとしても,絶対にわかっていないのです。だから,少なくとも臨床の場では,迷いながら,すっきりせず,なんだかもやもやしているほうが正解なのです。わからないからこそ,もやもやするからこそ,「その人のことを理解しよう」という姿勢が生まれるのだと思います。そのもやもやを,もやもやのまま"置いておく"力が臨床には必要です。

人を理解する上で,理論はとても有用なものです。しかし,理論には人を「わかった気にさせようとする」力があります。それは甘い誘惑です。「わかった気に」なったほうが楽だからです。しかし,「わかったような気になる」ことはとても危険です。もやもやをもやもやのままにしておくことに耐え続けることは,明らかにエネルギーを多く消費しますし,決して経済的ではありません。それは,「無駄を省く」発想とは相容れないものです。

現代が「無駄を省く」発想こそが尊ばれる時代だからこそ,一見エネルギーの無駄でしかない「迷う行為」が貴重なのです。せめて臨床家ぐらいは大いに迷いましょうというのが,僕の臨床家としての考えです。これは,「専門家ならなんでも知っている」というような,一般的にイメージされる専門性とは大きく相反するものかもしれません。しかし,そういう専門性だってあるのだというのが僕の主張です。

2017年6月15日木曜日

人のお役に立つということ

以前入手した論文が行方不明になってしまって,あちこち探しまわっていたときに,僕が学習塾の教師をやっていた時代(心理臨床の世界に入る前)に関わりのあったある生徒さんからいただいたお手紙が偶然出てきて,それを読み返していて,とても感慨深い気持ちになりました。

そこで感じたのは,僕の原点は臨床心理学ではなくて,「人のお役に立ちたい」という気持ちなんだということ。

「パーソン・センタード・セラピーをやりたい」とか「臨床心理士としての専門性」だとか,そういうのは本当にどうでもよくて,僕がやりたいことは理論を実現することではなく,目の前の人のお役に立つこと。

だから,いつも実践が先にあって,それを説明するために理論を当てはめる,というのがいつもの僕のやり方。うまく言葉にできないし,美しくもないし,不格好だけど,まあ対人援助職なんてみんなそんなもんだろう。

自分の原点を忘れるな。理論の信者になるな。目の前の人を見ろ。

大学の世界にいると美しい理論に目を奪われがちだけど,このような自分の原点を見失ってはいけないな,と痛感させられて,自分の中に電撃が走った,そんなお手紙でした。あの生徒さん,お元気かなあ。お元気だったらいいなあ。

もちろん自分にとって「人のお役に立つ」とはどういうことなのかという問いはすごく大切で,それをうまく人に説明できないといけないんですけどね。

2017年5月22日月曜日

そろそろ任天堂の話でも語ろうか

プロフィールにも書いているように,僕は任天堂のファンです。コンピューター好きの半分はエレクトーン由来ですが,もう半分は任天堂由来です。一般人ですが,任天堂に関してはけっこうガチなほうのファンだと思います。fjとかで僕の名前を検索しちゃだめですよ()。あの頃は若かった……。
任天堂のゲーム機は発売日当日に予約なしで並んで買うという謎のこだわりがあって,Wii UもNintendo Switchも発売日に予約なしで買いました。
DS/Wii時代の任天堂の戦略は「ゲーム人口の拡大」で,それで大成功して,3DS/Wii Uもその戦略を引き継いだけど,特にWii Uはこけちゃいましたよね。でも,任天堂は伝統的に,過去の失敗を( 短期的にも長期的にも)ふまえて次の一手をしかける傾向にあります。ニンテンドーゲームキューブ-ゲームボーイアドバンスのコネクティビティあってのニンテンドーDSとか。スーパーマリオ64のカメラ問題あってのスーパーマリオギャラクシーとか。Nintendo Switchは,Wii UのもっさりUIや本体から離れると切断されてしまうゲームパッドとかのせいで叶えられなかった,「据え置き機なのに手軽に遊べる」環境を見事に実現できていて,任天堂の底力に感心しました。
任天堂の「ゲームに気軽に触れてもらう」戦略は,スマホゲームとか他社とのコラボにも現れていて,ファンとしてもありがたいです。ユニクロのスーパーマリオTシャツ買っちゃったよ……。むかしゲーム少年・少女だったサラリーマンとかが任天堂のゲームに戻ってきているようで,とても嬉しいです。
前社長の岩田さんのスマブラ・ルビサファ同世代仮説が活きてるんだろうなあ。岩田さんはおそらく当面の戦略を遺して亡くなられたと思うので,いまのNintendo Switchの成功を一番喜んでいるのは岩田さんだと思うんだ。いやもうほんとに……。任天堂のフォロワーとして,感慨深いです。合掌。
さてそろそろ記事を書くのをやめて,ハイラル王国に戻りたいと思います。

2017年4月22日土曜日

Intel Dual Band Wireless-AC 7260



自宅のBeeboxのRTL8821AEがUbuntu 16.04環境ではブチブチ切れてとてもストレスフルで,ドライバーを更新してみたもののあまり改善しないので,こいつに入れ替えました。とても快適に動作しています。

51pinをマスクしないとBluetoothがちゃんと動かないみたいな話もありますけど,当環境では不要でした。

こんなに快適に動くならさっさと買えばよかった……。

2017年4月3日月曜日

新年度がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

あっという間に新年度になってしまいました。昨年度はばたばたしていて,せめて3月はのんびりしようと思っていたら,まったくできず。ちょっといろいろ入りすぎましたねえ。原点に立ち返るために,スクールカウンセラーも始めますし,新年度は積極的に休んでいきたいです。
最近は家に帰ったらすぐハイラルに行ってしまうので,どうにも進捗だめですが,今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

2017年3月30日木曜日

PCAGIP法にパーソン・センタードな個人スーパービジョンを組み合わせた「リフレキシブPCAGIP」の開発

押江隆・藤田洋子・植木美紀・多田佳歩・鞠川由貴・溝口英登・森原梓・山本優子・渡邊弓子(2016)PCAGIP法にパーソン・センタードな個人スーパービジョンを組み合わせた「リフレキシブPCAGIP」の開発 山口大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要, 39, 109-118.(ダウンロード(PDF))
事例検討法であるPCAGIP法の新しいフレーバーです。大学院生さんと一緒に作りました。PCAGIP法のグループセッションに,1対1のパーソン・センタード・スーパービジョンを組み合わせているのがこの方法の特徴になります。
論文には書いてませんが,実は当事者研究サポート・グループ(PDF)のエッセンスが入っています。どちらもフォーカシングっぽいです。がちがちのフォーカシングは苦手だけど,フォーカシングっぽいことは好きなんですよね。
こちらはオープンアクセスですし,もしご興味がありましたらお読みください。

「体験過程流箱庭療法」開発の試み(2)──セラピストが箱庭作品を味わう方法の検討

押江隆・梅野智美(2016)「体験過程流箱庭療法」開発の試み(2)──セラピストが箱庭作品を味わう方法の検討 山口大学大学院教育学研究科附属臨床心理センター紀要, 7, 29-38.
EST-Th(Experiential Sandplay Therapy Therapist version)の論文です。まあやってることはほとんどセラピストフォーカシングなんですが。書いたのはずいぶん前ですが,出るのにずいぶん時間がかかっちゃいました。
成人など,クライアントが自分の作った箱庭について語れる場合はEST(PDF)を,子どもなど,語れない場合はこのEST-Thを使う,というのがパーソン・センタードな立場からの箱庭療法になるのかなあと思います。
とりあえずこれで技法は一通り完成したので,次のステップに進まないといけませんね。
それにしても,アートセラピーに興味を持つ日が来るとは思わなんだ。興味が出だしたのは山口に来てからで,たぶんYCAMの影響なんですよねえ。
オープンアクセスではない論文ですが,ご興味等おありでしたらお読みください。

2017年3月11日土曜日

コミュニティプレイセラピーの講演をしました

前者はコミュニティプレイセラピーの概要やファシリテーションの話を、後者はコミュニティプレイセラピーの10年間を振り返り、今後の課題を述べました。特に後者は、これまでを振り返るいい機会になりました。いま自分がやっていることってこういうことのためだったなあとか、今後何を目指してたんだっけなあとか、いろいろ懐かしく思い出しながらいろんなことを考えました。聞きに来てくださった方、ありがとうございました。
それにしても、まあ10年もやってると、話すことがずいぶん増えてきますね。前者で2時間しゃべって、後者で1時間近くしゃべりました。合計3時間しゃべっても、まだその全貌をうまく語れてない気がします。それぞれ片方だけだと伝わっていないことがたくさんありそうで、なんとかしたいところですな。

(2017/03/15追記)「コミュニティプレイセラピーのこれまでとこれから」のスライドをアップロードしました。なんとなくSlideShare使い続けてますけど,PDFアップロードするだけのほうがいいよなあなどと思ったり。

2017年1月16日月曜日

ベイズ統計を学ぶ

ようやく時間がとれるようになってきたので,統計の知識をアップデートしています。緑本を読んで,GLMMはある程度わかったような気になっています。これだけいろいろできたら分散分析はオワコンになるわ……。
ベイズ統計にも手をつけはじめましたが,Rは進化が早いので,Webの情報がすぐobsoleteなものになっちゃいますね。というわけでメモ。

ベイズ流のGLMM

清水先生のglmmstan()が鉄板かと思いきや,動かないようです。いまはRStanArmを使うそうな。devtoolsでinstall_github()を使ってインストールする記事も見かけましたが,いまはCRANからふつーにインストールできます。パッケージ名どおり,Stanで動きます。
> install.packages("rstanarm")
> library(rstanarm)
> fit <- stan_glm(y ~ x, data=dat, family="gaussian",
                  chains=4, iter=2000, cores=4)
> summary(fit)
> plot(fit)

ベイズ流の構造方程式モデリング

blavaanというパッケージを使うようです。こちらはJAGSを使うので,あらかじめAPTで入れておきます。Windowsはわからぬ。
$ sudo apt install jags
そしてR上で
> install.packages("blavaan")
> library(blavaan)
> model <- '
+ x =~ x1 + x2 + x3 
+ y =~ y1 + y2 + y3
+ '
> result.model <- bcfa(model, data = dat)
> summary(result.model, standardized = TRUE)
> fitMeasures(result.model)
などとします。要はlavaanの関数名の頭に”b”をつけるだけみたいですね。
ラッパーに頼らずにStanのコードを書けるようになったほうがいいんでしょうなあ。がんばります。

2017年1月6日金曜日

ゆく年くる年2016-2017

あけましておめでとうございます。
例年,年末に1年の振り返りの記事を書いているのですが,今回はすっかり抜けてしまいました。そこで,去年の振り返りと今年の抱負をまとめて書いてみます。
まず,去年の業績を振り返ってみます。

業績

論文

  • 押江隆・梅野智美(印刷中). 「体験過程流箱庭療法」開発の試み(2)──セラピストが箱庭作品を味わう方法の検討, 7.

学会発表など

口頭発表・ポスター発表

  • 押江隆(2016)挫折体験の意味づけとフォーカシング的経験および外傷後成長との関連の検討 日本人間性心理学会第35回大会(口頭発表)
  • 山根倫也・押江隆(2016)児童の教師に対する態度認知と学級集団形成および学校適応感の関連──ロジャーズの3条件態度の認知による検討 日本人間性心理学会第35回大会(口頭発表)
  • 押江隆・藤田洋子(2016)PCAGIP法にパーソン・センタード・スーパービジョンを組み合わせた「リフレキシブPCAGIP」の開発 日本心理臨床学会第35回大会(ポスター発表)
  • 坂本和久・押江隆(2016)洞察学習における社会的促進の検討 中国四国心理学会第72回大会(ポスター発表)

座長

  • 吉川麻衣子(2016)「戦争体験を糧に生きる」ということ──沖縄での15年の縦断的調査を通して 日本人間性心理学会第35回大会(口頭発表)

シンポジウム・自主企画等

  • 飯長喜一郎(シンポジスト)・新田泰生(シンポジスト)・押江隆(シンポジスト)・中野愛(シンポジスト)・三國牧子(司会)(2016)人間性心理学──世代を超えた対話 日本人間性心理学会第35回大会(理事会・準備委員会合同企画)
  • 押江隆(講演者)・伊藤義美(司会)(2016)パーソンセンタード・コミュニティアプローチの実践と課題 日本人間性心理学会第35回大会(奨励賞受賞記念講演)

講演会・研修会等

  • 「新しい事例検討法『PCAGIP法』を体験する(第4回)」講師(山口大学教育学部)2016年1月22日
  • 「日本人間性心理学会中国・四国部会第1回研修会」話題提供・ファシリテーター(広島オフィスセンター)2016年2月7日
  • 「犯罪被害者等直接支援員養成講座(テーマ:自己に気づく)」講師(山口被害者支援センター)2016年6月22日
  • 「平成28年度三大学合同カンファレンス」スーパーバイザー(山口大学教育学部)2016年9月23日
  • 「アンガーマネジメント〜怒りとつきあおう〜」講師(山口調停協会)2016年10月3日
  • 「ともに生きていく心理臨床──子どものフリースペースをめぐって」講師・パネルディスカッションファシリテーター(NPO法人おひさま生活塾)2016年11月20日
  • 「付添人としての少年・保護者への面接技法」講師(山口少年友の会)2016年6月27日・7月25日・10月3日・11月28日

社会的活動

  • 公益社団法人山口被害者支援センター理事(平成28年度)
論文が少ないですなあ。書くネタはあるのですが,時間がまったくなかったです。今年こそは! ちなみにもう1本書いていて,3月ぐらいに出る予定です。
奨励賞講演は,準備するのすっごく大変でしたけど,自分の中ですっごく大事な講演になりました。職業生活にとっても,プライベートにとっても。これまでの総決算みたいな講演会でした。いい機会を提供してくださったことに感謝しています。ちなみにおひさま生活塾での講演は,この奨励賞講演の内容が下敷きになっています。おひさま生活塾では何度も講演してますけど,いままでで一番評判がよかったです。

FLOSS

FLOSSに関しては今年もいっさいなんにもできなかったですね……。何か原稿が書けたらいいなあと思っています。執筆環境の話とか?

昨年の抱負の進捗どうでしたか

昨年の抱負は自分の手で流れを決めるでしたけど,プライベートでも仕事でも,そこそこやれたと思っています。免許を取って大人になりましたし,またまたお引越しもしましたしね(謎)。

そして今年の抱負に至る

去年を振り返ってみると,ネガティブなことばかり,文句ばかり言って動かない,というようなことが多かったような気がします。もちろん忙しかったのもあるのですが,グジグジ言っているようではどんどん腐っていくような気がします。口ばかりでかいってのが,一番嫌ですしね。
そこで今年の抱負は「文句を言う前にまずは自分が動く」にしたいと思います。すでに動く準備は着々と進んでいます。ネガティブなことばかり言い始める病気が出てきたら,戒めてやってくださいね。
相変わらずこんな奴ですが,今年もどうぞよろしくお願いいたします。