2017年3月30日木曜日

PCAGIP法にパーソン・センタードな個人スーパービジョンを組み合わせた「リフレキシブPCAGIP」の開発

押江隆・藤田洋子・植木美紀・多田佳歩・鞠川由貴・溝口英登・森原梓・山本優子・渡邊弓子(2016)PCAGIP法にパーソン・センタードな個人スーパービジョンを組み合わせた「リフレキシブPCAGIP」の開発 山口大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要, 39, 109-118.(ダウンロード(PDF))
事例検討法であるPCAGIP法の新しいフレーバーです。大学院生さんと一緒に作りました。PCAGIP法のグループセッションに,1対1のパーソン・センタード・スーパービジョンを組み合わせているのがこの方法の特徴になります。
論文には書いてませんが,実は当事者研究サポート・グループ(PDF)のエッセンスが入っています。どちらもフォーカシングっぽいです。がちがちのフォーカシングは苦手だけど,フォーカシングっぽいことは好きなんですよね。
こちらはオープンアクセスですし,もしご興味がありましたらお読みください。

「体験過程流箱庭療法」開発の試み(2)──セラピストが箱庭作品を味わう方法の検討

押江隆・梅野智美(2016)「体験過程流箱庭療法」開発の試み(2)──セラピストが箱庭作品を味わう方法の検討 山口大学大学院教育学研究科附属臨床心理センター紀要, 7, 29-38.
EST-Th(Experiential Sandplay Therapy Therapist version)の論文です。まあやってることはほとんどセラピストフォーカシングなんですが。書いたのはずいぶん前ですが,出るのにずいぶん時間がかかっちゃいました。
成人など,クライアントが自分の作った箱庭について語れる場合はEST(PDF)を,子どもなど,語れない場合はこのEST-Thを使う,というのがパーソン・センタードな立場からの箱庭療法になるのかなあと思います。
とりあえずこれで技法は一通り完成したので,次のステップに進まないといけませんね。
それにしても,アートセラピーに興味を持つ日が来るとは思わなんだ。興味が出だしたのは山口に来てからで,たぶんYCAMの影響なんですよねえ。
オープンアクセスではない論文ですが,ご興味等おありでしたらお読みください。

2017年3月11日土曜日

コミュニティプレイセラピーの講演をしました

前者はコミュニティプレイセラピーの概要やファシリテーションの話を、後者はコミュニティプレイセラピーの10年間を振り返り、今後の課題を述べました。特に後者は、これまでを振り返るいい機会になりました。いま自分がやっていることってこういうことのためだったなあとか、今後何を目指してたんだっけなあとか、いろいろ懐かしく思い出しながらいろんなことを考えました。聞きに来てくださった方、ありがとうございました。
それにしても、まあ10年もやってると、話すことがずいぶん増えてきますね。前者で2時間しゃべって、後者で1時間近くしゃべりました。合計3時間しゃべっても、まだその全貌をうまく語れてない気がします。それぞれ片方だけだと伝わっていないことがたくさんありそうで、なんとかしたいところですな。

(2017/03/15追記)「コミュニティプレイセラピーのこれまでとこれから」のスライドをアップロードしました。なんとなくSlideShare使い続けてますけど,PDFアップロードするだけのほうがいいよなあなどと思ったり。