2014年8月29日金曜日

NETGEAR PTV3000 Push2TV


買いました。Miracast対応で,Nexus 5やTransBook T100TAを無線でディスプレイに接続できるので, 講義やプレゼンで使えるかなと。HDMIで接続するので,以前買ったmicroHDMI-HDMI変換ケーブルにmicroHDMI→HDMI変換プラグをかませて使うことにしました。

この組み合わせで,ばっちり無線で接続することができました。Miracastすげえ便利。無線接続は快適やね。

教室のプロジェクターはVGA接続なので,以前買ったMicroHDMI→VGA変換プラグにmicroHDMI→HDMI変換プラグをかませて使ってみましたが,動作せず。電源つきのコンバーターなら動くとの情報を得たので,改めて発注してみました。さてさて,どうなるやら。

2014年8月28日木曜日

揺れ動き続ける「自分のやりたいこと」

私はこれまでずっと地域でいろいろな活動をしてきました。『かすたネット』や『ほたるネット』は子どもの臨床ですし,『関西働き方研究所』は産業臨床,『HOTちゃぶ』は学生相談です。あまりにも領域がばらばらで,自分はいったい何に興味があるのかわからず,自分の主軸はいったい何なのか,どこにあるのかはっきりせず,ずっと悩んできました。

それらを「地域臨床」の視点からまとめなおしたのが私の博士論文で,ようやく自分はこれがしたいんだ,こういう分野をやっていきたいんだというのがはっきりして,自分の中で初めて「筋が通った」ように感じ,すっきりしたのをよく覚えています。

ところが,去年あたりから,私の中で再びもやもやとした違和感が出てきました。

去年の学会のシンポジウムでもお話ししたように,私はもともと人付き合いがそんなに得意な方ではありません。「いったいどこが?」とよくつっこまれますが,それは成長した後の私の姿を見てそう言うのだと思います。芯の部分は人見知りで,積極的なコミュニケーションを不得手としている方です(少なくとも私自身はそう感じています)。

「地域臨床」という言葉からは,積極的に人とつながっていくイメージが思い浮かべられやすいようですが,私は人とのつながりを積極的に追い求めていく方でもありません。地域臨床ではよく「つながりづくり」という言葉が出てきますが,私はつながりはつくるものではなく,自然とできていくものだと考えています(話は違いますが,つながりを積極的につくっていく感じのする合コン等に私が行きたくないのはそのあたりが理由です)。

さらに最近,箱庭療法の研究をするようになって,これがまたおもしろい。地域臨床とは異なる領域がおもしろく感じられるようにもなってきました。

そこで,これまで何度も何度も,何百回も自分にしてきた質問を,再び自分自身に問いかける必要が出てきました。「あれ,私って,いったい何がしたいんだっけ?」

最近その答えが出たので,ご報告(?)します。私は支援の場において,専門家・非専門家問わずあらゆる人が,その人自身の持っている力を発揮できるような仕事がしたいのです。かすたネットをはじめとする4つのコミュニティでの支援は,数多くの人々の力なくしては成り立ちません。私は自分の持てる技術を,力を貸してくださる人々がその力を発揮できるようにするために役立てたいのです(パーソンセンタード・コミュニティアプローチ)。また箱庭療法は,箱庭作品を専門家が解釈するのではなく,作品を制作したその人自身が自ら意味を見出していけるようにしたいですし,それが可能となるように自分の専門性を活かしたいのです(体験過程流箱庭療法)。

私は「専門家だからできること」よりも「その人だからできること」に興味があります。「その人だからできること」が開花するにはどのようにすればよいのかを,私はずっと追いかけ続けてきているのです。

この度おもしろかったのは,ずっともやもやしていたところから「自分がやりたいことは地域臨床だ,これを一生追いかけていくんだ」と答えを出してようやくすっきりしたにもかかわらず,また「もやもや」に戻って悩み続け,新たな答えに至ったことです。多分一生悩み続けるんだろうなと思っています。まさに「あなた自身の『おもしろいこと』は,常に揺れ動き続ける」ですね。

2014年8月18日月曜日

職場のPCをUbuntu 14.04にした

赴任以来ずっとインストールして使ってきたUbuntu 12.04のパッケージの依存関係を壊してしまったので、この機会に14.04をクリーンインストールしました。

ただのクリーンインストールなので特に困った点はありません。ownCloudでバックアップはほぼ全自動で済ませてますし、さくっと古い環境を消してUSB3.0なフラッシュメモリーからさくっとインストールしました。

旧環境と変えたのは以下の点。
  • VirtualBoxをインストールしない。Windowsが必要な場合はリモートデスクトップでサーバー代わりにしているCF-S8に繋ぐか、TransBook T100TAを直接使う
  • Dropboxをインストールしない。ownCloudに完全移行した
  • ChromeをやめてChromiumにした
  • Radeonのプロプライエタリなドライバー(catalytic)をインストールしない
  • Rをインストールしない。ブラウザーからRStudio Serverを使う
Dropboxをインストールしなくても生きていける日が来るとは思いませんでしたね……。ますますFLOSSだけで生きていけそうです。

それにしても、学会発表の準備で追われてるときに限って、なぜこういう作業がはかどるんだろうか。

2014年8月8日金曜日

芸の世界に正解はありません

芸の世界に正解はありません。たとえば「正しい歌」,「正しいダンス」はありません。もちろん「型」はありますが,それはあなたが表現したいことを表現するためのツールにすぎません。型を再現できること自体は正解でもなんでもないのです。

型を利用しようがしまいが,あなたが表現したいことを表現できれば,それですでに正解なのです。あなたが表現したいことをうまく表現できなければ,どのようにすればうまく表現できるようになるかを自ら考え,工夫しようと努力することが学習です。

あなた自身が表現したことと,それを他人がどのように評価するかは,まったくの別物です。評価されたから正解,評価されないから不正解ではないのです。すべてはあなた自身が本当に納得できるかどうかなのです。

同様に,「正しい論文」もありえません。論文とは,データに基づいて,あなた自身の問題意識や考えを広く世間に伝えようとするためのものです。「こういう論文を書いたから正解」というものはないのです。もちろん論文にも型はありますが,歌やダンスと同様,型はツールにすぎません。

というわけで,「この論文で大丈夫ですか?」,「この論文のどこを直したらいいですか?」といった質問は,少なくとも私にとって,明らかに間違っています。あなたが大丈夫と信じていればそれで大丈夫ですし,あなたが直す必要があると思うところが直すべきところです。 私にできるのは,あなた自身の問題意識にうまく取り組むための,またあなた自身の考えをうまく表現するためのお手伝いだけです。あなたの論文の責任は,あなた自身がとってください。教官であれ権威者であれ,決して他人にとらせてはいけません。それは誰にも譲ってはならないものです。

歌であれ,ダンスであれ,論文であれもちろんカウンセリングであれ,芸の世界には先生がマルバツをつけるような「学校の価値」は通用しないのです。