2016年3月9日水曜日

コミュニティプレイセラピー: コミュニティ・アプローチによる新しいプレイセラピー

押江隆・足立芙美・三浦啓子・水戸部準(2015). コミュニティプレイセラピー── コミュニティ・アプローチによる新しいプレイセラピー 山口大学大学院教育学研究科附属臨床心理センター紀要, 6, 3-10.(ダウンロード
実は去年の3月には書き上げていたのですが,わけあってずいぶん時間が経ってしまいました。ようやくだぜ……。
「コミュニティプレイセラピー」という術語でよいのかどうか,すごく悩むところです。必ずしも治療を目指しているわけではないので,therapeuticな場ではあるけど,therapyと呼んでいいのかどうかとか,そもそもtherapyって何なのよ,とか,いろいろ考えてしまいます。しかし「コミュニティプレイ」だと意味がよくわからないですしね……。
最近オープン・ダイアローグの上映会をやりましたけど, オープン・ダイアローグでも「対話は手段ではない。 それ自体が目的である。 治癒は副産物としてやってくる」と考えるんですよね。そういう意味でも「オープン・ダイアローグ」という術語はよく考えられているなと思います。その他にも,地域のネットワークリソースを活かしたりだとか,専門家の立ち位置が従来の治療論と異なったりだとか,コミュニティプレイセラピーといろいろと似ているなあと思いました。かなり勇気づけられましたね。