2022年2月1日火曜日

オープン・ダイアローグと「チーム学校」: 学校臨床へのオープン・ダイアローグ導入の挑戦

押江隆(2022). オープン・ダイアローグと「チーム学校」: 学校臨床へのオープン・ダイアローグ導入の挑戦. 山口大学教育学部研究論叢, 71, 49-56.

僕がスクールカウンセラー(SC)としてここのところずっと熱心に挑戦してきたことをついにアウトプットして論文にすることができました。学校では主訴を持っているのがクライエントの児童生徒ではなく教員である場合も多いので,そういうケースにどうやって対応していくのかという問いに,オープン・ダイアローグ(OD)は自分なりにたどり着いたいまのところの自分の答えだったりします。

もちろんODが万能の解だとは思っていなくて,論文にも書いたとおり学校とODって制度上の問題もあって必ずしも相性がよいとはいえないと思うんですよね。また,ODのポリフォニックな場づくりに向けては専門家のかかわり方も大きな転換を求められるので,そのあたりの難しさもかなりあると思っています。

ただ,パーソン・センタード・アプローチのプラクティショナーとしての立場から,OD x SCはかなり貢献しうる方法と領域だとも思っていて,今後も実践や研究を盛り上げていけたらと思っています。まだまだ課題だらけではありますが,がんばっていきたいです。

リポジトリで公開されたらここに追記します。ぜひご一読いただき,ご感想やご批判等お寄せいただけたら嬉しいです。

(2022/2/17追記) リポジトリで公開されました。