2020年5月2日土曜日

コロナ禍で気づいたこと。

コロナ禍の対応で,オンラインでのビデオ通話によるゼミの仕組みを考えたり,動画配信型の講義で受講生とコミュニケーションをとる仕組みを考えたりしているうちに気づいたこと。
僕がやりたい仕事というのは,要は自由な表現を支援するということなのだ。
カウンセリングではクライアントが自分の思いや気持ちを,戸惑いながらもゆっくりと,言葉にしていかれるのをお手伝いしている。
ゼミでは,学生が自分の思いや考えを,自分なりの言葉でまとめていくのをお手伝いしている。
講義では,僕の話を聞いて受講生が自分なりに考えたことや感じたことをコメントシートに書き,たとえそれが些細なことであっても丁寧に拾うことを心がけている。それに触発されて,さらに自由でおもしろいコメントが出てくる。
そして今回,オンラインゼミやオンライン講義の仕組みを考えたことも,直接会って話ができないという障壁を超えて,自由に表現できるように苦心した成果なのだ。
僕はずっと,自分のやっていることに統一性のなさを感じてきた。カウンセリングも好きだし,講義やゼミも好きだし,コンピューターも好きだ。そこにバラバラさを感じていて,ずっと居心地の悪い思いをしてきた。
でも,今回のことではっとなった。
僕は人の思いに触れ,それを自由に表現するのをお手伝いし,見守り続けるのが好きなのだ。