2022年9月9日金曜日

日本心理臨床学会と日本人間性心理学会で発表するよ

日本心理臨床学会第41回大会

口頭発表(オンデマンド)OC05: フォーカシング的態度からみたメンタライゼーションおよびPTG


自主シンポジウム(Zoom)075: PCA実践家養成に関する問題意識と訓練について(話題提供) 

日本人間性心理学会第41回大会

口頭発表(Zoom): オープン・ダイアローグにおけるパーソン・センタード・セラピストの課題


自主シンポジウム(Zoom): アンドロイドは人間性心理学の夢を見るか?(企画・話題提供)



特に人間性心理学会の自主シンポジウムは,自分がはじめて企画したものだったりします。けっこうおもしろい話ができると思うのでぜひ来て……!  人間性心理学会でAIとかDXの話とか,けっこう珍しいのではないでしょうか。
 
この企画の準備のためにわざわざ元ネタの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を読んだり,その映画版「ブレードランナー」のDVDを見たりしたのはここだけの内緒だ!

その他の発表もいま自分が考えたり調べたりしたことをアウトプットしたものなので,見に来ていただけたら嬉しいです。

学会の準備が終わったいまは,9/22締切の論文を書いています。よくがんばるよなあ俺……。

2022年8月14日日曜日

追手門学院大学大学院で集中講義をしてきました

父の納骨を済ませ,その翌日から3日間,大阪府茨木市にある追手門学院大学大学院で集中講義をしてきました。

久々の大阪のノリ。うーん,ひさびさのボケとツッコミの世界だ……,やはり心地よいぞ……,やはり僕は関西人なんだ……。

まあしかし,大阪だと自分も関西弁全開になるかな,と思いきや,それほどならなかったような気がしています。

山口に引っ越してから,仕事柄,コミュニケーションがとれないと困るので,かなり意識的に山口弁方向に発音を変えたんですよね。その結果,関西弁なんだか山口弁なんだかよくわからない発音になってしまいました。

周りが関西弁を話している環境に行くと,逆に違和感をおぼえるようになってしまっていたり。うーん,なんとも不思議な感覚だ。

それはともかく,院生さんがとても積極的にディスカッションに参加してくださって,すごくやりやすかったです。本当にありがとうございました。秋学期も行きますのでひとつよろしくお願いします。

すごく忙しかったのと,コロナ第7波のまっさかりということもあり,大阪の仲間とお会いできなかったのがとても残念。まただらだら飲みに行きたいですねえ。次こそは!

父との別れ。そして大人になるということ。

8月頭に大阪出張があり,それにあわせてコロナ禍のためずっと延期してきた亡き父の納骨を済ませてきました。

僕は父を26年前に亡くし,諸事情でいまのいままでお骨をお寺さんに預かっていただいていました(ご親切にしていただき,本当に感謝しています)。26年ぶりに父と向き合い,お骨を墓に納めたことで,ようやく自分が大人になれたような気がしています。

個人的に,「家族なるもの」には複雑な感情があり,いまだにそれは完全には払拭できていません。しかし,これを機会に,向き合う準備というか,心の余裕のようなものができたように感じています。自分の中にいる父に,ようやく本当の意味で「ありがとう」と言うことができたように思います。

この実感をかみしめながら,自分なりのペースで生きていきたいと思っています。

それにしても,納骨を含め「儀式」ってやつは,人間の成長に意外と大事なんだなと思わされました。知識ではわかっていても,体験してみないと本当にわかったうちには入らないものですね。

2022年3月18日金曜日

最近考えている「自分のやりたいこと」

個々人の感じ方がその人の所属するカテゴリで上書きされてしまう,たとえば独身だからどうだとか,○○人だからこうだとかいうように決めつけられ,個人が圧殺されてしまうことは,とても恐ろしいことだと思うのです。最近そのことを感じさせる出来事が,ニュースを見ていても,自分個人の体験としても続いていて,そんなことをよく考えます。

そのカテゴリをいったん横に置いて,個々人の感じ方を大切にできるような人間になりたいのだなと,最近よく思うようになりました。

自分は結局のところ,自分の実践をとおして,自分も含めた個々人が,素のままで生きていけるような人間関係の場をつくりたいだけなんだな,と最近気づきました。それにセラピーという名前がつくのか,エンカウンター・グループという名前がつくのか,そのことは割とどうでもいいです。

そんな場を提供することが,ますますシステマティックになっていって,個々人のあり方が圧殺されてしまいがちのように見えるこの時代には,ますます困難でかつ重要な課題になっていくような,そんな予感が最近しています。

2022年2月28日月曜日

挫折体験の意味づけとフォーカシング的経験および外傷後成長との関連の検討

押江隆(2022). 挫折体験の意味づけとフォーカシング的経験および外傷後成長との関連の検討. 山口大学大学院教育学研究科附属臨床心理センター紀要, 12, 3-14.

PTG (Post-Traumatic Growth)関連の論文を書きました。実はこれ,ある査読付き雑誌に投稿してrejectされてしまった論文なんですよね。悔しいので,書き直して別の査読付き雑誌に再投稿を目指していたのですが,その後忙しくなり,熱量が下がってしまったこともあって,一度仕切り直しをしようということで紀要論文にしました。けっこうがんばって書いたんですけど,その気持ちをいったん供養して,次の研究に向かいます。

PTGがらみは以前やった分にしても今回にしても,すごく複雑なモデルになってしまっているので,もう少し伝わりやすいものにしたいです。次の学会で発表するぞー。

というわけで,フォーカシング的態度やPCT,PTGにご興味のある方はお読みいただき,ご意見やご感想等いただけたら嬉しいです。

2022年2月27日日曜日

MINISFORUM DeskMini UM350を買った

リビングPCとして愛用してきたBeeboxがスペック的にさすがに限界を超えたので,UM350に買い替えました。2月頭にタイムセールで46,733円で買いました……,っていま見たらさらに安くなってますね。Amazonで買うとMS Office Pro Plus 2019をくれるのも嬉しいですね。

Windows 10 ProからWindows 11 Proにアップグレードして運用しています。とても快適。WSL2でゴニョゴニョしてみるつもりもありますが, まだやってません。まあリビングPCなので,そこまでやる必要ないような,遊んでみたいような。

2022年2月1日火曜日

オープン・ダイアローグと「チーム学校」: 学校臨床へのオープン・ダイアローグ導入の挑戦

押江隆(2022). オープン・ダイアローグと「チーム学校」: 学校臨床へのオープン・ダイアローグ導入の挑戦. 山口大学教育学部研究論叢, 71, 49-56.

僕がスクールカウンセラー(SC)としてここのところずっと熱心に挑戦してきたことをついにアウトプットして論文にすることができました。学校では主訴を持っているのがクライエントの児童生徒ではなく教員である場合も多いので,そういうケースにどうやって対応していくのかという問いに,オープン・ダイアローグ(OD)は自分なりにたどり着いたいまのところの自分の答えだったりします。

もちろんODが万能の解だとは思っていなくて,論文にも書いたとおり学校とODって制度上の問題もあって必ずしも相性がよいとはいえないと思うんですよね。また,ODのポリフォニックな場づくりに向けては専門家のかかわり方も大きな転換を求められるので,そのあたりの難しさもかなりあると思っています。

ただ,パーソン・センタード・アプローチのプラクティショナーとしての立場から,OD x SCはかなり貢献しうる方法と領域だとも思っていて,今後も実践や研究を盛り上げていけたらと思っています。まだまだ課題だらけではありますが,がんばっていきたいです。

リポジトリで公開されたらここに追記します。ぜひご一読いただき,ご感想やご批判等お寄せいただけたら嬉しいです。

(2022/2/17追記) リポジトリで公開されました。