2014年12月31日水曜日

2014年を振り返ってみる(2) 今年の業績

今年のまとめ第2弾。今年の業績を振り返ってみます。

著書

  1. 小杉考司・清水裕士(編著)M-plusとRによる構造方程式モデリング入門 北大路書房
    • 押江隆(2014)パス解析 pp.46-60.
  2. 田邊敏明・大石英史・沖林洋平・小野史典・押江隆(著)明日から教壇に立つ人のための教育心理・教育相談 北大路書房
    • 押江隆(2014)教育相談と臨床心理学 pp.135-154.
    • 押江隆(2014)教育相談と地域臨床 pp.155-167.
1.の統計の本を書けたのは,本当にありがたいことでした。いい勉強になりましたねー。2.は教科書ですけど,地域臨床の章が個人的にはお気に入りです。自分が地域でいろいろやってきたことを,教科書に載せられたわけですからね。って私だけの手柄ではないのですけども。

論文

  1. 押江隆(2014)コミュニティとともに生きていくということ 人間性心理学研究, 31(2), 151-152.
  2. 押江隆(2014)問題意識性とフォーカシング的態度,自己実現との関連の検討 心理臨床学研究, 32(4), 483-490.
1.は学会のシンポジウムの報告,2.は研究論文ですね。2.がacceptされたときは思わず声が出るほど嬉しかったです。研究してからずいぶん時間が経ってしまいました。来年頭にもう1本査読つきの論文が出ます。こちらも嬉しいですね。

院生時代の貯金を使い果たして,若干の方向喪失感があると以前書きましたが,少しずつ見えつつあります。まあ,これまでアウトプットばかりでしたし,しばらくは焦らずにインプットをしていきますかね。いまはひたすら本を読みたいです。

学会

口頭発表・ポスター発表

  1. 押江隆・大塚聡介(2014)「体験過程流箱庭療法」開発の試み 日本心理臨床学会第33回秋季大会(ポスター発表)
  2. 押江隆・足立芙美・三浦啓子・水戸部準(2014)コミュニティプレイセラピー 日本人間性心理学会第33回大会(口頭発表)

座長

  1. 高原晋一(2014)多職種の協働による学校支援の試み──「なごや子ども応援委員会」の概要と活動の見通し 日本人間性心理学会第33回大会(口頭発表)

シンポジウム・自主企画等

  1. 岡村心平(企画/話題提供)・前出経弥(企画/話題提供)・押江隆(指定討論)・押岡大覚(指定討論)(2014)「にほんごフォーカシング」から「にほんのフォーカシング」について考える 日本人間性心理学会第33回大会(自主企画)
日本人間性心理学会第33回大会がちょう忙しかったですね……。

座長を初めて務めさせていただいて,とても緊張しました。発表者より緊張していたかもしれません。座長の控室でお弁当をいただきましたけど,周りは偉い先生方ばかりで,畏れ多いと同時に,こうやって大人になっていくのだなあと思いました。

講演会・研修会等

  1. 「グループ臨床を学ぶ──パーソン・センタード・アプローチの立場から」講師(第24回やまぐちハートフォーラム2014 明日へのバトン~やるなら今でしょ!~分科会3(心理技法)(山口県精神保健福祉協会))2014年2月2日
  2. 「相談支援者を元気にする! 新しい事例検討法『PCAGIP法』入門」講師(平成25年度相談支援者技術研修)2014年2月22日
  3. 「支えあいのコミュニティを目指して──子どものフリースペースから学んだこと」講師(NPO法人おひさま生活塾)2014年3月8日
  4. 「グループ・アプローチと地域臨床」講師(ファシリテーション研究会)2014年3月16日
  5. 「2013年度グループ・ファシリテーション研修会」講師(山口少年友の会)2013年11月11日・12月2日・1月14日、2014年3月25日
  6. 「生活相談員研修会(テーマ:共感をめぐる冒険)」講師(山口県警察本部)2014年7月1日
  7. 「明日から教壇に立つ人のためのメンタルヘルス講座」スーパーバイザー(小野史典氏と共同,講師:加藤寛子・水戸部準・大濱知佳・大塚聡介・大津久美・上田佳苗・大山薫・堺屋悠紀)2014年7月25日
  8. 「ADR研究会」講師(山口市大殿地域交流センター)2014年10月25日
  9. つなげる”と“つながる”──子どものフリースペースをめぐって」講師(NPO法人おひさま生活塾)2014年11月22日
  10. 「ゆるやかにつながる社会──子どものフリースペースをめぐって」講師(2014年度関西大学大学院院生合同学術研究大会心理学研究科院生協議会主催講演会)2014年12月6日
今年だけで10本講演会だとか研修会をやってたんですな。自分でもびっくりです。そりゃ忙しいはずだわ……。でも,ありがたいことですねー。

8.の「ADR研究会」は挑戦したことのない司法臨床に関わるお仕事でしたし,9.や10.の講演会は自分の中にあった新しい考え方を言葉にするいい機会になりました。新しい分野に挑戦できるのは,とても刺激的ですね。

さてさて,今年もよく働きました。今年の抱負は「おもしろく生きる」だったわけですが,少なくとも仕事の面ではかなりおもしろくやれたのではないでしょうか。今年の後半が若干忙しすぎたような気もしますが。