2014年12月25日木曜日

松屋と,すき家と,それからたかし。みんなちがってみんないい。

この記事は松屋 Advent Calendar 2014の25日目の記事です。昨日は松屋仮面V3ことおかのさんの「変わった松屋とか OpenStreetMatsuya とか」でした。

松屋との出会い

松屋とは何でしょうか。 おわたんさんWikipediaの記事を引用しながら「牛めし,カレー,定食を販売」する飲食店と述べています。catさんは「松屋は、"早い・安い・旨い"を兼ね備えたファストフード店としては申し分ない食事をとらせてくれる場所」と述べています。確かにそのとおりですし,何の異論もありません。

しかし,もっと大切なことがあります。それはその組織の理念であり,ミッションです。

たとえばMozilla「インターネット上のオープン性と革新、機会を促進すること」をミッションとして掲げ,FirefoxやThunderbird,最近ではFirefox OSといったソフトウェアを開発しています。Mozillaにとって重要なのは,このミッション達成に向けて活動することであり,Firefoxなどの開発はその手段に過ぎません。

松屋も同様です。牛めしの販売は手段に過ぎません。NPOと私企業の違いはあれど,その組織が何を目指しているかにこそ注目するべきなのです。

私が松屋の理念の一端に触れたのは,大学院生の頃,松屋関大前店でのことでした(松屋フーズのWebページより画像を引用しています)。


「身体がよろこぶ自然味を」。そして「Everyday牛めし」──。この言葉に触れて以来,「毎日牛めしが本当に実現可能なのか,試してみよう!」と考えるようになっていきました。初めてTwitterに「松屋なう」とツイートしたのが2010年3月のこと。
それは,博士課程の2年生を終えようとしていた頃のことでした。

あなたの食卓になりたい

その後半年以上が経過し,毎日のように松屋で牛めしを食べ続けた結果,2010年10月5日ついに #matsuyanow タグが誕生します。このタグが誕生するまでにも,いろんなことがありました。



こんなやりとりもありました。当時貧乏だった私にとって,250円(当時の価格)でお腹いっぱい食べられる松屋の牛めしは本当にありがたい存在だったのです。まさに松屋は私にとっての食卓でした。

その後,#matsuyanow タグはTwitter中を駆け巡り,いまではハッシュタグクラウドに載りTogetterにまとめられ,こうしてAdvent Calendarとして特集されるまでになりました。そう,ついに松屋は私にとっての食卓だけでなく,あなたの食卓になったのです。

松屋仮面の誕生

2010年12月,松屋に通いつめた私は,あるキャラクターを思いつきます。
これが松屋仮面の誕生の瞬間です。

ふと冷静になってこんなことをツイートしていますがもうあとのまつり。

松屋仮面というキャラクターはインターネット上を駆け巡り,多数のコラ画像が出現,ついには追随する方まで現れました。ちなみに松屋仮面の誕生日は2010年12月6日。もう4歳になります。どうでもいいですね。

松屋仮面のその後

そんな私もいまではフルタイムの仕事に就き,近くに松屋がない職場に身を置くことになり,松屋に行く回数は激減しました。いまでは吉野家にだってすき家にだってなか卯にだって行きます。というか,いま食べている昼食は,360円の職員弁当です。

でも,時々思い出すのです。松屋に通いつめていたあの時を。昼食に250円くらいしか出せなかったあの頃を。疲れきって牛めし以外に食べるものを思いつかなかった,なんとか楽しくやりながらも将来に対するうっすらとした不安におおわれ続けていたあの日々を。もしあの頃の自分に会えるのなら,「大丈夫だよ,やっていけるよ」と伝えてあげたいと思います。

松屋仮面最後のお願い

いい話で締めようとしたところでお願い。私が言うのもなんですが,私に追随している方に再度お伝えします。毎日松屋に行くのはやめてください。牛めしEverydayはとっても経済的ですが,とっても不健康的です。私は就職直後の健康診断の際,血液検査に引っかかりました。いくら松屋が素敵な食卓でも,身体を壊しては何の意味もありません。

適度な牛めし生活で,よき松屋ライフを!